今日観た映画の感想

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観てる間は楽しいポップコーンムービー「モンスターハンター」(2021)

ぷらすです。

今回ご紹介するのは、カプコンの大人気ゲームを「バイオハザード」シリーズのポール・W・S・アンダーソンとミラ・ジョボヴィッチ夫妻が実写映画化した『モンスターハンター』ですよー!

個人的には楽しかったけど、原作(ゲーム)ファンの人たちはどう思うのかなー?なんて考えながら観てましたねー。

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画像出展元URL:http://eiga.com

概要

世界的にヒットしたカプコンのゲームを『バイオハザード』シリーズなどを手掛けたポール・W・S・アンダーソン監督が実写映画化。アンダーソン監督の妻ミラ・ジョヴォヴィッチを主演に迎え、モンスターが存在する異世界に迷い込んだ戦闘軍のサバイバルを描く。『マッハ!』シリーズなどのトニー・ジャー、ラッパーのティップ・“T.I.”・ハリス、『殺し屋』などのロン・パールマン、ドラマ「平成物語 なんでもないけれど、かけがえのない瞬間」などの山崎紘菜らが出演。(シネマトゥディより引用)

感想

ポール・W・S・アンダーソンの戦略

本作の監督であるポール・W・S・アンダーソンと言えば、世界三大映画賞で監督賞を受賞している名監督ポール・トーマス・アンダーソンと名前が酷似してるばっかりに、映画ファンからは「じゃない方のポール・アンダーソン」なんて不名誉な呼び方をされたりもしていますが、実は1994年のデビューから今まで、ほぼ途切れることなく作品を発表し続けてるんですよね。

カルト的な人気を誇った「デス・レース2000年」のリメイクシリーズや、ジャンル映画界の2大キャラクターを対決させた「エイリアンVSプレデター」など人気映画のリメイク。

世界的大ヒットとなりアンダーソン監督の代名詞にもなった「バイオハザード」シリーズや今年リメイク版が公開された「モータル・コンバット」(1995)などビデオゲームの実写映画化など、これまで数多のボンクラ映画を手掛けてきた”こっち側”の監督で、しかもバイオシリーズで主演を務めたミラ・ジョボヴィッチと結婚するなど、まさにオタクドリームを手にした勝ち組。つまり、本来は僕らボンクラ映画ファンにとってポール・アンダーソンと言えば、”トーマス”ではなく、”W・S”のハズなのです。

ところがこのポール・W・S・アンダーソン監督、何故かボンクラ映画ファンからも、イマイチ評価されてない感じなんですよねーw

まぁ、僕も彼の作品をすべて観てるわけではないので断定はできませんが、多分この人の作品って、ネタ元作品のツボっていうか、一番の「核」になる部分を外しちゃってる感じがするんですよねー。
むしろ元ネタの設定だけ頂いてキャラや物語は自分勝手に変えちゃうというか、「ぼくのかんがえたさいきょうの〇〇」にしちゃうというか。

日本の映画監督で言うと山崎たk……げふんげふん。

要するに原作や元ネタに対してリスペクトが感じられないところが、原作ファンやボンクラ映画ファンからも評価されない理由なのかなと。

その一方、人気ゲームやカルト映画などある程度の集客を見込める、いわゆるオタクカルチャー作品を実写映画化&フランチャイズ化することで、コンスタントに作品を作り続けるという戦略自体は上手いし賢いなーと思ったりするんですよね。

ざっくりストーリー紹介

そんなポール・W・S・アンダーソン監督がバイオハザードの次に目をつけたのが、カプコンの大人気ゲーム「モンスターハンター」です。
主役のナタリー・アルテミス大尉を演じるのは奥さんのミラ・ジョボヴィッチで、救援メッセージを残して砂漠で行方不明になったチームの捜索にきていたナタリーの小隊が謎の砂嵐に巻き込まれ、気が付けばモンスターの住む異世界に引き込まれていた――というストーリー。

で、右も左も分からない彼女らは、砂の中を泳ぐディアブロスや、毒グモっぽいネルスキュラに襲われ壊滅。何とか生き残ったナタリーは異世界人で仲間とはぐれたハンタートニー・ジャー)と出会い、お互い家(ホーム)に戻るため共闘するんですね。

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僕はゲームってほとんどしてなくて、「モンハン」もタイトルと、モンスターをハントするらしいくらいは知ってますが、あとはYouTubeのゲーム実況でちらっと見た程度で。

なので、どこまでが元ネタに沿っていて、どこからがアンダーソン監督のオリジナル設定なのか全然分からないんですよね。

いや、ミラ・ジョボヴィッチたち陸軍がモンハンワールドに迷い込むのは絶対に映画オリジナル設定だと思いますけどね。

いいところも悪いところも

でもまぁ、予算的にも時間的にも、(怪獣を含めた)モンハンのキャラや世界観をイチから説明するのは大変なので、軍隊を登場させることで現実世界との接点を作り、重火器が効かないことでモンスターの強さを表現するのは、映画用の改変としては悪くないと思いました。あと、異世界人のトニー・ジャーとミラ・ジョボヴィッチがまったく言葉の通じないままボディーランゲージや表情でコミュニケーションをとるとか、モンスターのいない世界から来た兵士たちの目を通して、モンスターの怖さをホラーテイストで描く冒頭シーンも個人的には面白かったです。

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まぁ、ネルスキュラの描写はいくら何でもエイリアンに寄せすぎじゃね?とは思いましたけどもw

そんな感じで良い部分も沢山ある映画なんですが、一方で、予算の都合か部隊が砂漠ばかりで画変わりしないとか、それゆえアクションシーンでのキャラの立ち位置や行動が把握できず観てて混乱するとか、映像的にもストーリー的にもテンプレの使いまわしで新しさや驚きは一切ないとか、アイルー(ネコ獣人?)があんまり可愛くないとか、ディテールの描き込みが雑で映像が安っぽく見えるとか、まぁ気になるところも多々あったり。

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あと、あちこちにほったらかしな伏線や設定が、シリーズ化する気満々だなーと思いましたねー。露骨すぎだろって言うw

まぁ、色々気になるところもあるし、結局モンハン風味のポール・W・S・アンダーソン映画ではあるものの、良いところもあるし少なくとも観てる間は退屈せずに楽しめるポップコーンムービーだったと思いますねー。

興味のある方は是非!!

 

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