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キャラクターと歌の魅力が気持ちイイ!「SING / シング」(2017)

ぷらすです。

今回ご紹介するのは、今年の3月に日本公開され、DVDレンタルが始まったばかりの3D長編アニメ『SING / シング』ですよー!
制作は「ミニオンズ」のイルミネーション・エンターテインメント。
シンプルかつベタな物語ですが、耳馴染みのあるヒットナンバーに乗せたクライマックスのライブシーンはカタルシス満点でしたー!

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あらすじと概要

全ての人の中にある輝ける部分を見いだすことをテーマに、動物たちが歌唱コンテストで奮闘する姿を数々のヒットソングに乗せて描くミュージカルアニメ。劇場に活気を取り戻すために開かれた歌唱コンテストで、個性的な動物たちが思い思いの歌を披露する様子を映す。声の担当は、マシュー・マコノヒーリース・ウィザースプーンら俳優陣をはじめ、『テッド』シリーズでテッドの声も担当するセス・マクファーレン監督ら。なじみの深いヒット曲の数々に盛り上がる。

ストーリー:劇場を運営するコアラのバスター・ムーンは、以前は活気のあった劇場に輝きを取り戻すべく、世界最高の歌唱コンテストをプロデュースしようと考える。感傷的に歌うハツカネズミや、内気なゾウ、25匹も子供がいるブタ、パンクロッカーのヤマアラシらが会場に集結し……。(シネマトゥデイより引用)

 

 

感想

シンプルでベタな物語だけど…

米アニメ界の代表格といえば、何と言ってもディズニー&ピクサーで、テーマ、ストーリー、キャラクターと、本当に練りに練った隙のない作品ばかりですよね。

対してイルミネーション・エンターテインメント作品は、これまで「怪盗グルー」シリーズや「ペット」など、スラップスティックコメディーに徹した割と軽めの作品でしたが、本作はかなり大人も(というか大人こそ)感動する作品に仕上がってましたねー。

物語は、潰れかけの劇場を復興するためコアラの支配人バスター( マシュー・マコノヒー内村光良)が打ち出した企画は、素人を集めての「歌唱コンテスト」
そこに集まってきたメンバーたちは、全員、何かしら問題を抱えていて……という群像劇で、非常にシンプルかつベタなストーリーなんですね。

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ただ、裏を返せば、シンプルだからこそキチンと作り込めば面白くなるし、作品の強度は上がるというお手本のような作品で、さらにヒットソングやスタンダードな曲ろ物語がシンクロしながら進んでいくので、生理的にとても気持ちのいい作品になっています。

また、一つのシーンで笑いと涙を織り交ぜ、各キャラクターの置かれた状況や心情も最低限のセリフとシーンの流れで見せていくという全体的にとてもスマートかつ重層的な作りなので、ダレる部分が少ないのも良かったですねー。

魅力的なキャラクター

そんな本作の登場キャラクターは全て、人間ではなく動物です。
主要キャラクターは、

劇場の支配人でコアラのバスター・ムーン

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かなりいい加減なヤツでいつも借金返済に追われているんですが、子供の頃に観た羊の大歌手ナナ・ヌードルマン(ジェニファー・サンダース:大地真央)のステージに魅了されて、劇場の支配人を目指したんですね。
劇中では、ある事件をきっかけに全てを失い、そこで一番大切なことに気づきます。

 

ミーナ(トリー・ケリー:MISIA

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天才的歌唱力の持ち主だけど、超内気で人前に出ると緊張で歌えなくなる象の少女です。劇中彼女の歌声を聞いたムーンや仲間に励まされて、クライマックスのステージで歌うシーンは圧巻でした。

 

アッシュスカーレット・ヨハンソン長澤まさみ

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彼氏のランスとパンクロックのバンドを組んでいるヤマアラシの少女です。
惚れた弱みでランスを立ててきた彼女ですが、ランスの浮気が原因で破局
悲しみを振り払うために自作の曲でステージに立ちます。

 

ジョニータロン・エガートン大橋卓弥スキマスイッチ〉)

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父親がギャングのボスというマッチョな家系ですが、ジョニー自身は歌手志望で、ある事件の後、それを伝えたことで親子関係にヒビが入ってしまいます。

 

マイクセス・マクファーレン山寺宏一

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音大出身のストリートミュージシャンで、イカサマギャンブラーのネズミです。
体格のコンプレックスからか自分より大きい生き物に対してプライドが高く、ほかのメンバーを小馬鹿にする困った奴ですが、音楽に対してだけは真摯なのです。

 

ロジータリース・ウィザースプーン坂本真綾

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夫と25人の子供の世話と家事に追われる豚の主婦です。
そんな毎日に虚しさを覚え、コンテストに参加しますが、歌は上手いけどダンスが上手く踊れないのが悩みです。

 

グンター( ニック・クロール:斎藤司〈トレンディエンジェル〉)

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ロジータのペアを組む豚のダンサーです。
このメンバーの中では、唯一悩みがなくて明るい性格。
ロジータを励ましながらともにステージに立ちます。

 

そこに、イグアナの老婆でムーンの秘書ミス・クローリー( ガース・ジェニングス:田中真弓)や、ムーンの親友でナナ・ヌードルマンの孫エディジョン・C・ライリー宮野真守)などが、主要キャラを支えていくんですね。

彼らの悩みはどれも国籍や人種を超えた普遍的なもので、だからこそ観客は誰かしらに感情移入してしまうんじゃないかなーなんて思います。

音楽

というわけで、本作はミュージカル仕立ての作品です。
ただ、ミュージカルにも2種類あって、セリフや心情を歌で表現する「雨に唄えば」型と、歌と芝居が分かれている「天使にラブソングを」型に分かれますよね。

本作は後者なので、ミュージカルが苦手という人でも楽しめる作りになっているし、劇中歌もポップスにヒット曲だったり、スタンダードな名曲をアレンジしているので、曲名や歌手は分からなくても、どこかで聞き覚えのある曲ばかり。

例えば、ビートルズの「ゴールデン・スランバー」や「キャリー・ザット・ウェイト」
クイーン とデヴィッド・ボウイの共作「アンダー・プレッシャー」
スティービー・ワンダーの「くよくよするなよ! 」
他にもレディー・ガガきゃりーぱみゅぱみゅなどなど、新旧ヒット曲がシーンのBGMとしてだけでなく、キャラの心情に合わせて、なんと60曲以上も使われているんですね。

ちなみに曲には歌詞字幕もあるので(吹き替え版は日本語になってる)、英語が分からなくても問題なしですよ。(´∀`)

クライマックスのライブシーンは圧巻

そんな本作の白眉は、何と言ってもクライマックスのライブシーン
いろいろあって全てを失ったムーンが、ミーナの歌をきっかけに諦めかけていたショーを開催するんですねー。

そこで、ロジータ&グンター、ジョニー、アッシュ、マイク、ミーナが初めてのライブを行うわけですが、歌とアニメーションがピッタリハマっている気持ちよさと、それまでの物語の流れが重なって、思わず泣いてしまいましたよ。

さらに、このライブ中にもちゃんと物語が進行してるし、ミーナが歌っている時の「満月」の演出も、上手いなーと思いましたねー!

音楽の力と監督の素晴らしいストーリーテリング、そして笑いと涙満載で、大人から子供まで楽しめる素晴らしい作品で、個人的には大満足でした!

興味のある方は是非!!

 

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