ぷらすです。
「メン・イン・ブラック」シリーズ第4作『メン・イン・ブラック:インターナショナル 』を観てきました!
本作では「クリード」シリーズや「アベンジャーズ:エンドゲーム」にも出演しているテッサ・トンプソンと、クリス四天王の一人であるクリス・ヘムズワースの2人がバディを組むということで、個人的にかなり期待していたんですよねー。
今回はまだ劇場公開中の作品なので、出来るだけネタバレはしないように書きますが、これから本作を観に行く人や、ネタバレは絶対に嫌! という人は映画を観てからこの感想を読んでくださいね。
いいですね? 注意しましたよ?
画像出典元URL:http://eiga.com
概要
地球に潜む宇宙人を監視するエージェントたちの活躍を描いた『メン・イン・ブラック』シリーズの第4弾。敏腕だがいいかげんなHとエリート新人Mのコンビが、地球に迫る危機に挑む。監督は『ストレイト・アウタ・コンプトン』などのF・ゲイリー・グレイ。HとMを、『アベンジャーズ』シリーズなどのソー役でおなじみのクリス・ヘムズワース、『クリード』シリーズなどのテッサ・トンプソンが演じる。(シネマトゥディより引用)
感想
ソウとヴァルキルマーの「アベンジャーズ」コンビが共演
ウィル・スミスとトミー・リー・ジョーンズがコンビを組んで、地球に潜む宇宙人を監視するエージェントたちの活躍を描いた「メン・イン・ブラック」シリーズ7年ぶりの新作はキャストを総入れ替え。続編というよりは世界観を同じにしたリブート作という感じです。
これまでウィル・スミスが演じていた役どころをテッサ・トンプソンが、トミー・リー・ジョーンズが演じていた先輩役をクリス・ヘムズワースがそれぞれ演じているんですね。
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クリス・ヘムズワースとテッサ・トンプソンといえば「マイティー・ソー:バトルロイヤル」「アベンジャーズ:エンドゲーム」で、マイティー・ソーとヴァルキルマーとして共演している間柄。
MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)ファンとしては、否が応にも期待が高まってしまうわけですが、先に感想を一言で言うとビックリするくらい「可もなく不可もなく」って感じでしたねー。
何ていうかこう、見るに堪えないほどつまらなくはないが、決して諸手を挙げて喜ぶほど面白くもないっていう。
ざっくりストーリー紹介
子供の頃に偶然エイリアンとMIBエージェントを目撃したモーリーは、周囲におかしな目で見られながらエイリアンやMIBを調査し続け、ある日ついにMIBのアメリカ支部を突き止めたことでエージェント見習いに。
見習いエージェントMとなった彼女(テッサ・トンプソン)は上司のエージェントO(エマ・トンプソン)からロンドン行きを命じられ、ロンドン支部で出会った先輩エージェントH(クリス・ヘムズワース)と共に、MIBに潜むスパイと宇宙人から地球を守るミッションに挑む。というストーリー。
内容は、↑のあらすじを読んだ人が「こんな感じの映画かな?」と想像したそのままで、それ以上の事もそれ以下の事も起こらない。
「コイツがスパイなんだろうなー」と思うとその通りになるから、クライマックスのネタばらしのシーンでも「でしょうね!」としか思わないのです。
だから特に驚きもなく、感動もなく、ワクワク・ハラハラもしないんですよ。
全てが予定調和というか、観客を驚かせようとか新しいモノを作ろうみたいな気概は一切感じられませんでした。
現場でのゴタゴタ
そこには制作現場でのゴタゴタが少なからず影響しているのかもしれません。
ウィキペディアによれば、アート・マーカムとマット・ホロウェイによる初期段階の脚本には移民問題への提起が含まれて時事問題に沿うエッジの効いた内容だったそうです。
クリス・ヘムズワースとテッサ・トンプソンもその脚本を気に入り役を受けたらしいんですが、制作のウォルター・F・パークスが脚本・撮影・編集に手を出しまくり、意見が対立したF・ゲイリー・グレイ監督は何度も降板しようとしたらしいんですね。
それもあってか本作を観ていると無難に仕上げている感がスゴイんです。
「新作作りましょう→主役のエージェントを女性に変えましょう→先輩のエージェントをコメディー・リリーフにしましょう→オマージュやパロディを沢山入れましょう」と、今の映画界の流行に全力で乗っていくスタイル。
もちろん、主役が女性でも先輩がコメディー・リリーフでも面白ければ何だっていいんですけど、(少なくとも本作は)それらに「前3作とは違う切り口で」以外の意図以外の、物語的意図やメッセージなどの必然性は特にないんですよねー。
上滑りする笑い
クリヘムといえば、メインキャラを女性に変えたリブート版「ゴースト・バスターズ」でもコメディ・リリーフとして登場しているし、彼が演じるマイティー・ソーもMCUの中ではコメディ・リリーフ的な役どころでしたよね。
ただ「ゴースト・バスターズ」では、メインの女性たちが実力派のコメディアンヌ揃いだったし、「マイティー・ソー:バトルロイヤル」では監督のタイカ・ワイティティが積極的にアドリブを取り入れてたし、ロキ役のトム・ヒドルストンやハルク役のマーク・ラファロといった芸達者な役者との絡みもありましたしね。
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対して本作でのコメディー・リリーフはほぼクリヘム一人きり。
セルフオマージュやパロディ・ギャグシーンなどは尽く上滑りしてるし、肝心のクリヘムもやる気があまり見えなくて言われた通り無難にこなしてる印象。
笑いとカッコ良さのどちらにも振り切れず、中途半端に終わっちゃった気がしました。
ルックはいい
ただ映画全体のルックは悪くないのですよね。例えば公用車から対エイリアン用の兵器を取り出すシーンとか地下鉄が変形するシーンとか。
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あと、テッサ・トンプソンのブラックスーツにサングラスのMIB姿もキマっててカッコイイしクリヘムとのバランスもいい。だから内容的にはアレでも観てる間は楽しると思います。
ところどころで、最初の「MIB」を観たときのワクワク感を思い出すシーンもあったりしますしね。(この映画がワクワクするわけではないけど)
興味のある方は是非!
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