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サクッとライトなヴァンパイア映画「フライトナイト/恐怖の夜」(2012) 感想

ぷらすです。

今回ご紹介するのは、トム・ホランド監督・脚本の1985年作品「フライトナイト」のリメイク作品、『フライトナイト/恐怖の夜』ですよー!

詳しくは本文で書きますけど、実はちょっとショッキングな事件がありましたーw

http://img.eiga.k-img.com/images/movie/56859/poster.jpg?1326034800

 

画像出典元URL:http://eiga.com/

あらすじと概要

フォーン・ブース』のコリン・ファレルがヴァンパイアを演じ、トム・ホランド監督の『フライトナイト』をリメイクしたホラー映画。どこにでもいる平凡な高校生とヴァンパイアの壮絶な戦いを描く。無謀な戦いに挑む主人公を、『ターミネーター4』のアントン・イェルチンが熱演し、その母親を『リトル・ミス・サンシャイン』のトニ・コレットが好演する。ド迫力の戦闘シーンと共に、女性をとりこにするヴァンパイアの魅力も堪能したい。

ストーリー:高校生のチャーリー(アントン・イェルチン)は、母親(トニ・コレット)とラスベガス郊外の街で平和に暮らしていた。ところがある日、彼らの家の隣にジェリー(コリン・ファレル)が引っ越してきてから、失踪(しっそう)者の数が増え始める。チャーリーの友人エド(クリストファー・ミンツ=プラッセ)は、ジェリーがヴァンパイアだと主張し……。

 

感想

先日、ネットで聞いたラジオで『フライトナイト』(オリジナル)が紹介されてて、面白そうだったのでTSUTAYAからレンタルしてきたんですね。
リメイク版もあるということで、ちゃんと、パッケージも間違えないように確認して。
で、観ながら「ほほう! 1985年作品にしては随分映像が凄いことになってるなー!」って思ったら……

2012年のリメイク版の方じゃないですか!

ちょっと、どうなってるんですかTSUTAYAさん!

いや、まぁ、中身をちゃんと確認してなかった僕も悪いんですけどね。(´・ω・`)

というわけで、僕の「フライトナイト」初体験はリメイク版になってしまいました。
このリメイク版、感想を一言で言うなら、

「サラッとライトなヴァンパイア映画」

でしたねー。

物語がビックリするくらいサクサク進むのはいいんですけど、その分何ていうか、かなり強引だったり飲み込みづらい展開も多いなーと。

ざっくりストーリー解説

ラスベガスに住む高校生男子チャーリーが主人公。
彼は超美人の彼女が出来まして、それに伴って今まで患っていた中二病を卒業。
ついでに中二病の友達も捨て、イケてるグループにクラスチェンジっていう、非常にいけ好かないヤツです。

そんな彼の元友エドから「もう一人の友人とその家族が消えた。原因は吸血鬼に違いないから、一緒に調査しよう!」なんて言われるんですが、中二病を卒業した主人公チャーリーはまったく信じないんですね。

ところがエドの言った事は本当で、その吸血鬼ジェリーがお隣に引っ越してきたからさぁ大変。という物語。

多分、基本的なストーリーはオリジナルと同じなんじゃないかなーと思います。
青春ストーリー+ヴァンパイアモノって感じですねー。

スピーディーだけど強引さが目に付く展開

本作の制作はスピルバーグ率いるドリームワークスですから、映像的にはとてもよく出来ていて、4年前の映画ながら古さを感じる事はありませんでした。どうやら3D映画だったらしく、言われてみればそれらしい映像の作り方だなーなんて思いましたねー。
物語も非常にスピーディーな展開でサクサク進むので、観ていて退屈はしないんじゃないかなと。

ただ、その分ジワジワ追い詰められるような怖さはなくて、どちらかといえばコメディー要素の方が強い感じがしました。
あと、全体的に強引さが目に付くというか、一番気になったのは、
・主人公の言い分(お隣さんが吸血鬼)を母親と恋人が大したロジックもなく信じる。(しかも吸血鬼が自ら正体を明かして主人公の言い分をわざわざ証明する)
・吸血鬼の行動が大胆すぎる。(っていうか家爆破とか吸血鬼とか関係なく警察が出動する大事件)
・主人公の協力者ピーター(ラスベガスの奇術師でヴァンパイアの専門家?)とバンパイアの因縁が唐突に明かされる。
・アクションシーンでの人物配置が分かりにくい。
・エドを含め数人は、死に損じゃね?

などなど。

あと、全体的に“説明のための説明セリフ“も多くて、その辺あんまり上手くないなーなんて思ったり。オリジナルではあったらしい、吸血鬼の能力『魅了』を絡めた展開がないのも残念ポイントでした。

あと、主人公に感情移入出来ない問題もありますねー。
超美人で性格もいい彼女がいて、百歩譲ってオタク卒業はいいけど主人公チャーリーが親友エドを邪魔者扱いしたせいで、彼は吸血鬼になっちゃうわけですしね。
映画中盤のエドとチャーリーの対決では、僕は思わずエドを応援しちゃいましたよ。
リア充に負けるなエド!咬め! 咬んでやれ! ってw

吸血鬼役のコリン・ファレル甘こってり顔は、今時のアメリカに住む吸血鬼らしい説得力があったし、主人公チャーリーの恋人役イモージェン・プーツは可愛かったです。
本作は1時間46分ありますけど、そんなに長くは感じなかったですよ。(*´∀`*)

興味のある方は是非!