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シリーズ3作目にして最高傑作!「カーズ/クロスロード」(2017)

ぷらすです。

今回ご紹介するのは、ピクサーの『カーズ/クロスロード』ですよー!
カーズは1作目は面白かったんですが、2作目はちょっと「あれれ??」っていう感じで、本作も最初は「もう見なくていいかなー?」と思っていたんです。

が、ネットで感想をチェックしてみると思いのほか評判もよくて、例のショッキングな予告映像もあり、今回、DVDがレンタルされてたので観てみる事にしました。

そしたら、これがもうサイコーに良かった!

間違いなくシリーズ最高傑作でしたよー!!

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画像出典元URL:http://eiga.com

あらすじと概要

自動車たちの世界を舞台に、スポーツカーのライトニング・マックィーンの活躍を描いた人気シリーズの第3弾。最新型のレーサーに勝てなくなった上に、事故でクラッシュしてしまった彼が引退を考えて苦悩する姿を、仲間たちとの絆を絡めながら追う。監督を務めるのは、『カーズ』シリーズなどに携わってきたブライアン・フィー。シリーズ前2作の監督でもあるジョン・ラセターが製作総指揮を務める。

ストーリー:迷い込んだ田舎町ラジエーター・スプリングスで、ドック・ハドソンをはじめとする心優しい仲間との触れ合いを経て、自分勝手だった性格を改めたスポーツカーのライトニング・マックィーン。目覚ましい活躍を見せてきたマックィーンだったが、最新型レーサーが次々と台頭してきて苦戦を強いられる。いつまでも第一線にいたいという焦りに駆られたマックィーンは、ある日レース中にクラッシュ事故に遭遇。運にも世間にも見放され、頭の中に引退という文字がちらつき……。(シネマトゥディより引用)

感想

「カーズ」とは

「カーズ」はピクサー7作目の3DCGアニメで、ジョン・ラセター監督作品としては4作目の当たる作品です。

カーレースを題材にした物語ですが、人や動物などは一切登場せず、自動車や乗り物を擬人化したキャラクターで物語が構成されていて、虫や牛なども車化してる世界観なんですね。

「ピストン・カップ」シーズン最終レースの「ダイナコ400」で、初の新人チャンピオンを狙う、自己中心的で自信家のライトニング・マックィーンが、ある田舎町に迷い込み、そこの住人たちや師匠と出会うことで、一人前のレーシングマシーンに成長するという物語。

2作目の「カーズ2」はレース中心ではあるものの、スパイものの要素などを盛り込んだため、ちょっと毛色の違う物語になってしまいます。

そして3作目となる本作では、スーパースターのマックィーンも世代交代の波に飲み込まれ、次第にレースにも勝てなくなって……という物語。

それでも現役で価値を狙うのか、それとも別の人生を歩むのかという、タイトル通り「人生の岐路」に立たされたマックィーンの選択を描いているんですねー。

本作は、過去2作品で監督を務めたジョン・ラセターは制作総指揮に回り、監督に代わって絵コンテを描くストーリー・ボード・アーティストや、脚本を絵に起こすストーリー・アーティストだったブライアン・フィーが監督を務めました。

実写と見まごうばかりの見事な映像

ピクサーといえば、CG表現で常に新たな挑戦をすることで有名です。

本作ではマックィーンたちレースカーや、コースと客席を分ける金網の描写(車が駆け抜ける時に金網が振動する描写まで!)など、過去2作と比べてさらにリアルになり、臨場感も増しているんですが、そんな本作で今回ピクサーが挑戦したのは泥の表現。

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普通のレースだと思って、トレーニングのために参加した草レースが、実はデモリション・ダービー(車同士を衝突させる競技)だったというエピソードの中、ダートのコースに水を巻いて泥んこ状態にするんですね。

この泥の表現がリアルで、実写と見まごうばかりでしたねー。

「継承」の物語

第1作では、伝説のレーシングカーだったドックとの出会いで真のスーパースターとなったマックィーンですが、本作では次世代マシンにまったく勝てなくなり、焦った末に大クラッシュ。

復帰を誓うも、自身のスポンサー「ラスティーズ」が、スターリングという車にラスティーズが売却されたことが判明。
そこで、クルーズ・ラミレスという女性トレーナーの指導のもと再起プロジェクトを始めるものの、そのやり方が合わず、スターリングは復帰しても勝てずにブランド力を下げるより、このまま引退してキャラクター商品を売っていく道を提示。

しかし、マックィーンはレースで優勝出来ればレーサー引退を撤回・引退するときは自分が決めることを条件をだし、2017年シーズン初戦「フロリダ500」に挑むわけです。

ただしスターリングは、ラミレスをトレーナーとすることを条件にして、マックィーンも渋々了承。

ところが、ここでもマックィーンとラミレスのやり方は合わず、迷走を続ける彼は、師匠ドックの師匠(マックィーンにとっては大師匠)スモーキーに教えを請うわけですね。

ここまで観て「なるほど、これは『ロッキー4的』な流れになるんだな」と思ったんですが、クライマックスはそんな僕の予想を裏切るまさかの展開に。

なるほど、そう来たか! と、膝を打ちましたねー!

ざっくり言うなら、本作は人生の岐路に立たされた主人公がどの道を選択するのか。まさにタイトル通り「クロスロード」の物語であり、同時に先代から受け取ったものを次世代へと継承していく物語なんですね。

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同時に、数々のヒット作を生み出し、3DCGというジャンルを根付かせ、ピクサーを世界有数の一流企業にのし上げたジョン・ラセターと、マックィーンがどうしてもダブってしまうし、本作が初監督のブライアン・フィーとラセターの関係は、まるでマックィーンとラミレスそのものだなーと思わずにいられません。

また、これはスポーツ選手やクリエイターなどの世界に身を置いた人だけでなく、どんな世界であってもある程度年齢を重ねた大人なら、誰もがグッときてしまう内容なんじゃないかと思いました。

元々、大人向けな要素の多いピクサー作品ですが、本作は完全に大人たちの為の作品という感じがしましたねー。

興味のある方は是非!

 

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