ぷらすです。
今回ご紹介するのは、MCU・レジェンダリーと共に「世界3大ユニバース」の1本と呼ばれている「死霊館」ユニバース最新作『アナベル/死霊博物館』ですよー!
実在の心霊研究家エド&ロレイン・ウォーレン夫妻の自宅に収蔵されている、呪われたあれやこれやが、3人の少女を襲う一夜の物語です!
画像出典元URL:http://eiga.com
概要
『死霊館』シリーズのスピンオフ第3弾。超常現象研究家夫妻の家で保管されていた呪いの人形アナベルの封印が解かれる。ウォーレン夫妻をおなじみのパトリック・ウィルソンとヴェラ・ファーミガ、彼らの娘を『gifted/ギフテッド』などのマッケナ・グレイスが演じる。シリーズに携ってきたジェームズ・ワンが製作を務め、『アナベル』シリーズの脚本を担当してきたゲイリー・ドーベルマンがメガホンを取った。(シネマトゥディより引用)
感想
「死霊館」ユニバースの歩み
*これ、新作が公開されるたびに毎回書いているので「またか」と思われた方は読み飛ばしてくださいw
シリーズ第1作「死霊館」は、映画「悪魔の棲む家」の元ネタとして有名な「アミティヴィル事件」など多くの超常現象を調査・解明してきた、アメリカで有名な超常現象研究家ウォーレン夫妻が1971年に体験したという実際の事件を基に、「ソウ」や「アクアマン」などのジェームズ・ワン監督が制作したホラー映画です。
実在の人物・事件を題材にした作品ということもあって「死霊館」は大ヒット。
このヒットを受け、ワンは監督を自分の仲間に任せて自身は制作に回り、
・2014年「死霊館」に登場した史上最凶と言われる呪いの人形”アナベル”をフューチャーした「アナベル/死霊館の人形」
・2016年に本編続編でアミティヴィル事件を描いた「死霊館/エンフィールド事件」をそれぞれ公開。
「死霊館」を起点に、ウォーレン夫妻が主役の「死霊館」シリーズと呪いの人形アナベルをメインにした「アナベル」シリーズ、「死霊館」に登場するサブキャラクターを描いたスピンオフ作品に枝分かれしていきます。
その後、
2017年にはアナベルシリーズ第2弾「アナベル/死霊人形の誕生」
2018年に悪魔ヴァラクと修道院シスターの闘いを描く「死霊館」のオリジン的作品「死霊館のシスター」
2019年には「アナベ/ 死霊館の人形」のペレス神父が登場する「ラ・ヨローナ〜泣く女〜」
と、約1年1本ペースで作品が公開され、(現行)シリーズ最新作が第1作「死霊館」冒頭シーンの直後からスタートする本作なのです。
「死霊館」から派生したこれらの作品はすべてが一つの世界観を共有する”ユニバース”になっているんですね。
MCU(マーベルシ・ネマティック・ユニバース)の成功によって、雨後の筍のように作られた”ユニバースもの”でしたがその殆どは興行的に失敗。
実質成功と言えるのは本家のMCU、レジェンダリー制作のゴジラとキングコングを有する「モンスターユニバース」、そしてこの「死霊館ユニバース」くらいなんですねー。
これが俗にいう、世界3大ユニバースです。(嘘)
ざっくりストーリー紹介
前述したように、時系列で言うと本作はシリーズ第1作「死霊館」の冒頭シーンの直後からスタート。
画像出典元URL:http://eiga.com
最凶の呪い人形アナベルの厄災を防ぐため、ウォーレン夫妻は人形を自宅の地下で、いわくつきの品物を収蔵しているコレクションルームに厳重に封印・保管します。
その一年後、ウォーレン夫妻は用事で外泊することになり、もうすぐ11歳の誕生日を迎える娘ジュディ(マッケナ・グレイス)をシッターのメアリー(マディソン・アイズマン)に託します。
誕生日間近ということもあり、メアリーはジュディと誕生日を祝う準備をしていますが、そこにメアリーの友人ダニエラ(ケイティ・サリフ)も参加。
画像出典元URL:http://eiga.com
実はダニエラ、ある過去が原因でウォーレン夫妻のコレクションルームに興味津々なのです。
そんなダニエラ、ジュディとメアリーが出かけた隙に、こっそり地下のコレクションルームに潜入し、事もあろうにアナベルの封印を解いてしまったからさぁ大変。
地下室の死霊たちが、ジュディ、メアリー、ダニエラの3人に襲い掛かる――というストーリー。
序盤で、エド(パトリック・ウィルソン)とロレイン(ヴェラ・ファーミガ)のウォーレン夫妻が久しぶりに登場した時はテンション爆上がりでしたが、蓋を開けてみれば本作は2人の娘ジュディと、メアリー&ダニエラがメインの物語だったんですねー。
死霊のナイトミュージアム
そんな本作、コレクションルーム=博物館を抜け出て暴れまわる死霊(悪霊)に右往左往する3人の少女の一夜を描いているところが、映画「ナイトミュージアム」を思い出しましたねーw
悪魔の依り代になっている人形アナベルを始め、狼男、アコーディオンを弾く猿のおもちゃ、数秒後の未来を映し出すテレビ、勝手に演奏を始めるピアノに勝手に文字を打つタイプライターなどなど、収蔵・保管されている“いわくつき“の品々が次から次へと動き出す様子は、まさに「死霊のナイトミュージアム」ですよw
また、本作は少女3人が主人公ということで、これまでの「死霊館」作品よりグッとライトかつポップな仕上がりになっていて、本格ホラーというよりアトラクション的「お化け屋敷映画」といった感じ。
中盤までは制作のジェームズ・ワンお得意のJホラー表現もあり、じわじわ怖い、いつもの「死霊館」テイストなんですが、死霊たちが次から次へと登場する後半~クライマックスにかけては、何か別作品を観てるようでした。
また、本作では3人の少女それぞれが抱える悩み?を反映したお化けが登場。
父親の死後自分を責め続けるダニエラには呪いのウエディングドレスを着た血まみれの花嫁。(幽霊)
幼い頃に喘息で死線を彷徨ったメアリーには、三途の川を渡る舟の船頭フェリーマン。(死神?)
母の能力を受け継ぐ娘ジュディには、彼女の魂を狙うアナベル(悪魔)がそれぞれ襲い掛かってくるんですね。
そして、本作は3人が協力しながら襲い掛かる苦難を乗り越えちょっぴり成長するという、青春映画でもあるのです。
その辺はちょっと「IT/イット」っぽさもあったりしましたねー。
なので、これまでの作品群と比べて怖さは控えめだし、ラストは爽やかな後味もあるので怖いのが苦手という人でも結構楽しめるかもしれません。
興味のある方は是非!!
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