都内最強心霊スポットを検証「三茶のポルターガイスト」(2023)

ぷらすです。

今回ご紹介するのは、三軒茶屋にある最強心霊スポットを検証するドキュメンタリー『三茶のポルターガイスト』です。

三軒茶屋駅近くの雑居ビルにある「ヨコザワ・プロダクション」の劇団稽古場スタジオを舞台に、次々起こる怪奇現象を「TOCANA（トカナ）」の元編集長にしてYouTubeでも活躍中の角由紀子が追う異色のドキュメンタリーですよ。

概要

心霊スポットに潜入取材を試みるホラードキュメンタリー。三軒茶屋に実在するビルに潜入した取材チームが、不可解な現象の数々に遭遇する。監督を務めるのは『真・事故物件』シリーズなどの製作に携わってきた後藤剛。『怪談新耳袋Gメン　ラスト・ツアー』などの角由紀子、漫画家のやくみつる、『NIGHT☆KING ナイトキング』などのいしだ壱成のほか、横澤丈二、海老野心、石川翔鈴らが出演する。（シネマトゥディより引用）

感想

都内最強心霊スポット

本作の舞台となる「ヨコザワ・プロダクション」の劇団稽古場スタジオは、東京都世田谷区三軒茶屋駅すぐそばに建つ雑居ビル４階に間借りをしているのだそう。

もう少し正確に言うと怪奇現象はこのヨコザワプロだけに限らず、この雑居ビル全体が心霊スポットらしいんですけどね。

ヨコザワ・プロダクション代表の横沢丈二氏の記事によれば、入居から現在に至るまでかれこれ30年間怪奇現象が起こり続けているそうで、中年女性、中年男性、少年、女性など複数の幽霊の目撃証言、鈴の音と線香の香り、壁に描けられたホワイトボードがひとりでに揺れ、天井に吊るされた照明器具がガタガタと動き、壁の鏡からは水が噴き出し、稽古場の至る所から白い手が出てゆらゆらしているなどなど。

画像出展元URL：http://eiga.com

そのいくつかはこの場所で撮影されたYouTubeの心霊チャンネルでも確認でき、そのあまりにも多発する心霊現象の数々に話題沸騰で、僕の知る限り「デニスの怖いYouTube」から始まり、以降数々の心霊系YouTubeチャンネルが撮影・検証を行い、ついには地上波テレビでも特集されるなど、今、最もホットな心霊スポットと言えるのではないでしょうか。

その一方で、撮影・検証でカメラが入るとほぼ100%起こる怪奇現象の数々や、タイミングよくハッキリ映りすぎる白い手などに、インチキではないのかと疑いのまなざしを向ける人も決して少なくないんですよね。

芸能プロダクションの稽古場ということもあり、これまでYouTubeで取材・撮影しているユーチューバーの人はほぼほぼ全員芸能関係の人だからというのも疑惑の一つになっているのでしょう。グルなんじゃないかと。

画像出展元URL：http://eiga.com

そんなこんなで、自身のYouTubeチャンネルでもこのヨコザワ・プロダクションを取材していた「TOCANA（トカナ）」の元編集長・角由紀子がこのスタジオの検証実験を行うという映画の企画が立ち上がり、本作が製作されたという流れのようです。

映画である必然性が見えない

で、そんな本作「三茶のポルターガイスト」がAmazonprimeで配信されていたので観てみたわけですが、まぁ映画というよりも「YouTubeを映画館で上映してみた」みたいなクオリティーで、しかも、構成や映像の撮り方、検証方法などなど、このプロダクションの心霊動画を既に配信済みのYouTubeチャンネルよりも作りが下手だし、本作内で起こる心霊現象の数々もYouTubeで見たものばかり。

特に意図が分からなかったのは、いしだ壱成とやくみつるが登場、自身の心霊体験を話すわけですが、それ、別にこのスタジオと全く関係ないんですよね。