ぷらすです。
今回ご紹介するのは、1990年代アメリカのみならず世界中でヒットした同名コミックの実写化作品『スポーン SPAWN』ですよー!
以前レンタルビデオで一度観たと思うので、多分今回2度目の鑑賞だと思うんですが、内容をすっかり忘れてたので新鮮な気持ちで観ることができましたねーw
画像出典元URL:http://eiga.com
概要
米コミックアーティスト、トッド・マクファーレン原作漫画の映画化。人間界と悪魔との狭間で孤独な闘いに挑む男の復讐劇を描く。原作の持つダークな世界観を大胆なSFXで映像化。出演にジョン・レグイザモ。CIAの特殊工作員アル・シモンズは、上司の裏切りにあい、任務中に惨殺される。やがて地獄に墜ちたシモンズは、最愛の妻に会いたい一心で闇の支配者マレボルギアとある契約を交わす。それは、地獄の軍団の指揮者となって人類を破滅させ、天界へ最終戦争を仕掛けるというものだった……。(allcinema ONLINEより引用)
感想
「スポーン SPAWN」は、元々マーベルコミックのアーティストでしたが、出版社が著作権を保有するアメリカの出版システムに疑問を持ち、著作者に著作権を帰属させる形式の新興出版社“イメージコミックス”の設立に参加した、カナダ人漫画家のトッド・マクファーレンが1992年にスタートした同名コミックスの実写映画化作品です。
コミック版「スポーン SPAWN」がヒットした事で一躍資産家になった彼は、自作品のアクションフィギュアを販売する会社“マクファーレン・トイズ”を設立・発売したフィギュアは日本でも大ヒットし、コミックを読んだことはないけどフィギュアは集めていた人も多かったんじゃないでしょうか。
どんなヒーロー?
スポーンはCIAの黒人特殊工作員アル・シモンズが上司ウィンの陰謀に嵌められて焼死。
地獄に落ちるも最愛の婚約者ワンダに会いたい一心で、来るハルマゲドンに向けて地獄の軍団の指揮官ヘル・スポーンになることを条件に現世に戻る契約を、闇の支配者マレボルギアと交わすんですね。
ところが、彼が戻ったのは5年後の世界で、最愛の婚約者ワンダは親友のテリーと結婚し娘もいる始末。
それもこれもウィンのせいだと怒りに燃えるスポーンは、裏路地でホームレスたちと暮らしながら復讐に立ち上がるのだが――というストーリー。
実は上司ウィンは北朝鮮に開発させた細菌兵器で世界を手に入れる代わりに、シモンズをマレボルギアに差し出すという約束をしているんですね。
つまり全てはマレボルギアが仕組んだシナリオ。彼はウィンの心臓に細菌兵器の起爆装置を仕込ませて、ウィンの心臓が止まれば世界中で細菌兵器が爆発するように仕向け、スポーンにはウィンを殺して復讐せよと吹き込むのです。
そんなマレボルギアの企みを止めるべく、スポーンを見守り助言を与える謎の男コグリオストロの導きで正義の心を取り戻したスポーンは、魔力を使って悪と戦うダークヒーローになるんですね。
コミックのスタートが1992年と世紀末前夜だったことや、日本の漫画に強い影響を受けたというトッド・マクファーレンのデザイン、デビルマン的世紀末ストーリーなど、時代の波に乗った「スポーン」は単なる人気コミックに留まらず、当時の若者たちのファッションアイコンになったのです。
そして、勢いに乗り当時最新のCG技術で映画化された本作、映画版「スポーン SPAWN」でしたが、こちらは悪い意味でファミリームービー的に作られた(PG-12?)事もあって、出来もイマイチで評価も低かった記憶がありますねー。
映画として失敗している
で、今回改めて見返したんですが、やっぱ今の目で見るとかなりキツいなーとw
I.L.M.が担当したCG部分は今見ても中々カッコイイんですが、何せスポーン(とクラウン/本作の敵)が着ぐるみだからか、何かプロポーションが寸胴でカッコ悪いんですよ。
あと、絵面が汚くて暗いのも、観ててかなりしんどい。
でも、それは原作スポーンの設定や、当時の技術だからってのもあると思います。
問題は、もっと根本的な部分で、映画として失敗してる部分が多いんですよね。
これ、原作コミックを知らない人には内容がよく分からないだろうし、原作ファンにはコレジャナイ感があったんじゃないかと。
全体的に説明不足なので、場面が変わるたびに混乱するし、キャラもイマイチ掴みにくい。
舞台設定も(ホームレスたちのいる裏路地とかが)非現実的で、そこが「現実の世界」なのか、作品だけの「架空の世界」なのかが分からない。(バットマンのゴッサムシティみたいな)
映像的にもILMで特殊効果をやってた監督だから、CGのシーンは見ごたえがあるんだけど、アクションの繋ぎや見せ方は下手で、キャラの位置関係が分からなくなるとかね。
単純に作劇や見せ方が下手だなーって思いました。
吹き替え版で観るべし
そういえば、今回は字幕じゃなくて吹き替え版で観たんですが、スポーン役を大塚明夫さんが演じてるんですね。
で、クラウンが、自分が死んでる事をスポーンに分からせるために墓を掘り起こさせるシーンがあるんですが、ここで自分の死体を見たスポーンが天に向かって「うそーーーん!」って叫ぶんですよ!
え、ダジャレ!?www
大塚さんの渋い声で大真面目に「うそーーん!」てw
いやー、個人的にはこのシーンが本作のクライマックスでしたねー。
なので、本作を観るときは吹き替え版をオススメしますよーw
あと、オカルトヒーロー的な設定や自体が魅力的なのは間違いないので、今の技術と才能あるスタッフでリメイクしてくれれば面白くなるんじゃないかなー? って思いましたねー。
興味のある方は是非!
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