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旧エヴァからのループもの?「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序・破・Q」感想

ぷらすです。

今回ご紹介するのは、みんな大好き『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』ですよー!
公開時だったかレンタルDVDで一度観ただけだったので、今回久しぶりに再鑑賞しましまして、最初は一本ずつ感想を書くつもりでしたが、「序」を観終わった時点で「あ、これ無理だ」と気づき、3本まとめて感想を書く事にしました。
とは言っても、エヴァに隠された謎とかは僕にはよく分からないし、検索すればエヴァに詳しい人たちが詳しい解説が書かれてるので、そういうのを期待されてる人はそちらをお読みくださいね。

あと、今回はネタバレは一切気にせずに感想を書きます(というか、解らなすぎてどこからがネタバレかも分からない)
なのでネタバレは嫌! という人は、まずは3本観てからこの感想を読んでくださいね。

いいですね? 注意しましたよ?

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概要

1995年からテレビで放映され、社会現象にまでなった「新世紀エヴァンゲリオン」から12年後の2007年から始まった新シリーズで、劇場版全4部作の3本。
ガイナックスから独立し、“χαρά”を立ち上げた庵野秀明が総監督を務め、最先端のデジタル技術が繰り出す圧巻の映像と謎が謎を呼ぶ内容で、新たなファンも巻き込んで再び社会現象を巻き起こした。

感想

 僕がTV&旧劇場版「エヴァンゲリオン」をちゃんと観たのは、放送・公開からかなり経ってから。一応テレビ版と旧劇場版は全部観たんですよね。
で、今回の「ヱヴァンゲリヲン 新劇場版」も一応全部観てるんですが、一本一本の間隔が空いていて内容もうろ覚えだったので、今回、3本まとめて観てみたんですよね。

感想を一言で言うならなるほどわからん(特にQ)」なんですが、まぁでも「シン・ゴジラ」を観た現在、3本まとめて観たから理解出来る部分もあったりしましたねー。

リビルド? それとも続編?

本作の制作が発表されたとき、最初のタイトルは『エヴァンゲリオン新劇場版 REBUILD OF EVANGELION(仮題)』でした。

リビルドとは日本語で「再構築」という意味。
庵野監督はエヴァガンダムみたいに色んな監督に作って欲しいと思っていたんだそうです。
ところが希望者は現れず、だったら「エヴァってこういう物語ですよ」と庵野監督自ら“見本”として、旧エヴァの物語を“もっと分かりやすく”「新劇場版」で再構築しようとしたらしいんですね。

実際、「序」はまさにテレビ版のダイジェスト的展開で、時系列やストーリーの組み換えはあるものの、テレビシリーズ1話~人気エピソードの「ヤシマ作戦」までを98分で描いています。
必然的にシンジのウジウジタイムやストーリー的な枝葉が刈られることで、グッとシンプルに観やすくなったんじゃないかと思います。

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続く「破」では、新キャラ 真希波・マリ・イラストリアスが、エヴァンゲリオン仮設5号機で使徒を殲滅するシーンからスタートし、アスカは苗字が惣流から式波に変更されているなど、「新劇場版」独自のストーリーへと“分岐”していきます。

とはいえシンジが、アスカ、ミサト、レイなどに認められ心通わせる展開や、零号機ごと使徒に食べられた綾波レイを救い出すクライマックスなど、見せ場の多い王道展開で面白かったんですよね。

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そして「Q」ですよ。

「破」で高あぁぁぁく持ち上げてからの、「Q」で力いっぱい地面に叩きつけるっていう、TV番から続く庵野スタイル。

もちろん、「序」「破」でもそれらしき伏線は張られていたし、「破」のラストを観れば、あの庵野秀明がこのまま済ませはすまい。という予感もあったわけですが。

冒頭のシーンからアスカたちが一体何をしているのか、なぜアスカが眼帯つけているのか、まったく説明されないまま。

あれはどうやら、「破」ラストで、うっかり神化して「ニアサードインパクト」を起こしかけたシンジと初号機を、月からやってきたカヲル君がカシウスの槍で食い止め、ネルフ(ゼーレ)が初号機を十字の柩に封印したのを、ネルフに反旗を翻して「ヴィレ」になったミサトやアスカたちが奪還。
人類の敵になったネルフに対抗するべく巨大戦艦「AAA ヴンダー」のメインエンジンにするためにかっぱらったってことらしいです。

で、ヴンダーの中で目覚めたシンジですが、「破」であんなに頑張ったのに、みんな何故か冷たい――というか彼を恐れてるんですね。
しかも「破」のラストから14年も経っていて(パイロットは「エヴァの呪い」で歳を取らないらしい)、首には爆弾つきのチョーカー(エヴァで覚醒すると爆発するシステム)までつけられ、前作では「行きなさいシンジ君! 自分のためにー」なんて言ってたミサトに、「何もしないで」と言われる始末。
助けたはずの綾波も見当たらず、誰ひとりまともな説明をしてくれないので「ι(`ロ´)ノムキー」ってなったシンジは、迎えに来た綾波(のコピー)と一緒にヴンダーを脱出、ネルフに行きます。

すっかり寂れたネルフでシンジは、カヲル君とピアノ弾いたり、一緒に夜空を眺めたり、カヲル君の笑顔にドキドキしたりしますが、自分のせいで人類を全滅させかけたと知らされ大ショック。
追い打ちを掛けるように、ママンがエヴァの制御装置になってることや、綾波がママンのコピー人間であること、助けたはずの綾波エヴァに取り込まれたままだったことを知らされ、すっかり情緒不安定になってしまいます。

しかし、カヲル君の「リリスに刺さってるロンギヌスとカシウスの槍を抜いたら全部やり直せる」という甘言にやる気になったシンジ。
二人でエヴァ13号機に乗って(ゲンドウの罠と気づいたカヲル君の制止を振り切り)槍を引っこ抜いたらまたもやエヴァが覚醒。
フォースインパクトを起こしてしまうっていう物語なんですねー。

(´ε`;)ウーン…でもさ、これシンジは悪くないよね? って思うわけですよ。

結局大人の都合に巻き込まれて、嫌々エヴァに乗って命懸けで戦わされて、活躍しても褒められず、むしろずっと説教されて、「嫌なら帰れ」って言われたから帰ろうとしても道は壊れてるわずっと監視の大人に付きまとわれてるわ。
やっと友達ができて環境も変わってやる気になって頑張ったのに、目が覚めたら世界中がアウェーになっててって……。

そんなん、大人でも耐えられないでしょ。
「大人になれ」とか「何もしないで」とか「ガキ」とか「男でしょ」とか、うっせーよ、お前らが言うんじゃねーよ! っていうね。

ループもの?

で、新劇場版はどうやら旧エヴァをリブートしたのではなく、「また3番目とはね。変わらないな、君は」っていうカヲル君のセリフなどから、新劇場版が旧エヴァの続編で旧エヴァから繋がるループものの可能性が出てきました。

上記したように、庵野監督も最初は「リビルド」してサクッと作っちゃうつもりだったんでしょうけど、何か色々思いついちゃった感じなのかな?

まぁ、そのせいで庵野監督はうつ状態になって、第4作「シン・エヴァンゲリオン劇場版」制作は大幅に遅れたわけですが。

庵野バース

そういえば「Q」のDVDには本編の前に特撮短編巨神兵東京に現わるが入ってますよね。

2016年公開の「シン・ゴジラ」のラストは、尻尾に無数の人型(第五形態?)が見えるところで終わるわけですが、この事から庵野監督の作品って、(多分)全部が同じ世界感で作られているのでは? と思いました。

まぁ、「ナディア」や「トップをねらえ」、「式日」などの実写作品はほとんど観てないので分かりませんけど基本、庵野さんの頭の中では「シン・ゴジラ」も「巨神兵東京に~」も「エヴァ」も、全てが繋がっている、いわば庵野バースになってるのではないかと。

時系列で言えば、シン・ゴジラ」→「巨神兵東京に現わる」(ファーストインパクト?)→「旧エヴァ」→「新劇場版」(旧エヴァからのループ?)→「風の谷のナウシカって感じ?

いや、ナウシカは宮崎さんの作品ですけど、巨神兵のシーンは庵野さんが担当してるし、巨神兵というアイデアが後の「エヴァ」の発想の原点(の一つ)になっていてもおかしくないですしね。

庵野さんが監督をするという噂の「ウルトラマン」や、「風立ちぬ」で声優をする代わりに作らせて欲しいと宮崎さんに言った「風の谷のナウシカ2」も、(今後もし実現したら)エヴァと何らかの形で繋がっていくのかもしれません。

しかし、まずは来年ついに公開される(ハズの)「シン・エヴァンゲリオン

完結編としてどういうオチがつくのか、っていうか本当に完結するのか、今から楽しみです。

興味のある方は是非!!

 

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