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「SW」のドキュメントを2本!「ピープルvsジョージ・ルーカス」(2012)&「I AM YOUR FATHER アイ・アム・ユア・ファーザー」(2017)

ぷらすです。

今回は「スター・ウォーズ」のドキュメントを2本ご紹介しますよー!
1本目は、「SW」の生みの親ジョージ・ルーカスとファンの愛憎入り混じった関係を描いた『ピープルvsジョージ・ルーカス
もう1本は、「SW」ファンの監督が、ダース・ベーダーの中の人デビッド・プラウズや当時のキャストや製作陣のインタビューから、「SW」の暗部に光を当てていく『IAM YOUR FATHER/アイ・アム・ユア・ファーザー
です。

ベクトルは正反対の両作ですが、「SW」関連のドキュメント作品ということで、ファンだけでなく、映画好きな人には興味深い映画だと思いますよー!

 

ピープルvsジョージ・ルーカス

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画像出典元URL:http://www.amazon.co.jp

あらすじと概要

スター・ウォーズ』シリーズの熱狂的ファンであるアレクサンダー・O・フィリップが監督を務めた異色ドキュメンタリー。世界中の『スター・ウォーズ』ファンたちが、その生みの親であるジョージ・ルーカスに抱く愛憎渦巻く複雑な心理をインタビューで浮き彫りにする。出演者もダース・ベイダー役のデヴィッド・プラウズをはじめ、映画製作者や作家など多岐に渡る。激論を戦わせつつもその根底に横たわる傑作映画への愛の深さに感じ入る。

ストーリー:1970年から1980年代にかけてジョージ・ルーカスが発表した『スター・ウォーズ』最初の3部作には誰もが熱狂し、圧倒的な賛辞を惜しまなかった。やがてその映画は新しいアメリカ文化ともいうべき大々的ムーブメントを各地で巻き起こす。だが、特別篇と新3部作の話になると、コアなファンたちの態度は手の平を返したように冷たくなるケースも出てきて……。(シネマトゥディより引用)

感想

この作品、ずっと観たいって思ってたんですが地元のレンタル店になくて観ることが出来ずにいたんです。
でも今回、生まれて初めて利用したYouTubeの有料動画サービスを利用して、やっと観ることができましたよー!

レンタル店の棚から下げられちゃった古めの作品を観るには便利ですね。YouTube

で、この映画がどんな内容かをざっくり一言で言うと、「愚痴かと思ったらノロケかよ!(。・д・)ノ)´Д`)ビシッ」的な作品でしたw

「SW」の洗礼を受けて育ったファンたちが、SW旧三部作の偉大さについて熱く語り、「特別編」の改悪を罵り、プリクエル公開時のトキメキと観終わったあとの絶望、ジャージャー・ビンクスへの憎しみやミディ=クロリアン設定ってなんだよ!という文句を1時間30分に渡って愚痴り続け、でも最終的には「SW」もジョージ・ルーカスもやっぱり大好き! っていう内容。

SWの熱狂的なファンって、ほんっっっっっっとにめんどくせー!! って思いつつも、「うんうん、ファンってそういうもんだよねー」と、その気持ちは痛いほど分かってしまうっていうねw

ただ、それだけならファンの愚痴映画になってしまうところですが、本作はそうしたインタビューやファン映像などから、「一般に公開された作品は誰のものなのか」とか、「SWとは何なのか」といった深いテーマに切り込んでいく良作でしたねー。

何より、画面からSWシリーズへの愛が溢れ過ぎてて、最後は感動してしまうのです。

あ、あと、サイモン・ペグも登場してましたよw(何やってんだw)

ぶっちゃけ僕は、そこまでSWの熱狂的なファンってわけじゃないですが、やっぱリアルタイム世代のオタクですからねー。
彼らの気持ちも分かるし、SWに熱狂した時代の空気みたいのも分かるので、懐かしさも手伝って面白かったですねー。

あと、一応、プリクエル3部作や特別編の話題では反対派と擁護派の意見を交互に並べるなど、意見が一方に偏らないように気を使ってるのも好印象でした。

 

I AM YOUR FATHER アイ・アム・ユア・ファーザー

http://eiga.k-img.com/images/movie/85904/photo/a793621cac577baf.jpg?1482912872

画像出典元URL:http://eiga.com

あらすじと概要

スター・ウォーズ」屈指の人気キャラクター、ダース・ベイダースーツアクターを務めた俳優デビッド・プラウズの素顔に迫ったドキュメンタリー。「スター・ウォーズ」オリジナル3部作(エピソード4~6)で、ダース・ベイダースーツアクターとして活躍したプラウズは、ある時期から「スター・ウォーズ」公式イベントへの出入りを禁止されてしまう。その真相を探るべく、ダース・ベイダーを愛する「スター・ウォーズ」世代のクリエイターたちがカメラを手に、プラウズの栄光と光を描き出していく。日本では、2016年・第29回東京国際映画祭の「WOWOW映画工房×ジャパンプレミア feat. スター・ウォーズ in 東京国際映画祭」で上映され、17年1月にヒューマントラストシネマ渋谷、シネ・リーブル梅田で開催の「未体験ゾーンの映画たち2017」で劇場公開。(映画.comより引用)

感想

「ピープルvsジョージ・ルーカス」がSWの光? を描いたドキュメンタリーだとしたら、こちらはSWの影に迫る作品になります。

SWのみならず映画界最強の悪役にして一番の人気キャラクター、ダースベイダーの“中の人”デビッド・プラウズや当時のキャスト、スタッフのインタビューを通して、旧三部作でダースベイダーを演じ続けた功労者にも関わらず、プラウズがルーカスフィルム側からSW公式イベントへの出入りを禁止されている「ある理由」の真相に迫り、また、プラウズが長年抱えていた「念願」を、本作の監督マルコス・カボタらでSW世代のクリエイターたちが叶えるというドキュメント。

この作品、ジョージ・ルーカスやルーカス・フィルムが取材を拒否している事もあって、どうしてもデビッド・プラウズ側の言い分がメインになっているし、正直、欠席裁判的な内容になっている感は否めないですよね。

(真実かどうかは別にして)プラウズがSW公式イベントへの出入りを禁止されている理由は、「ジェダイの帰還」でダースベイダーが死ぬことを、彼がマスコミにリークした事にルーカスが激怒したから。と言うことらしいんですが、本作では、そのネタを掲載した雑誌の記者にもインタビューをして、それが冤罪であることを証明しています。

また、「ジェダイの帰還」のベイダーのマスクを取るシーンで、素顔のベイダーをセバスチャン・ショウが演じた事にずっとわだかまりを感じていたプラウズのために、監督のマルコス・カボタらSW世代のクリエイターたちによって、「あるプロジェクト」が行われるのが本作のクライマックスなんですけど、その件は個人的に胸熱でしたねー!

作品の性質上、どうしてもルーカスフィルム側が悪者っぽく見えてしまうし、真実は当時作品に関わった人たちにしか分からないですが、少なくとも巷で噂されているプラウズの冤罪を晴らせたこと・長年のわだかまりを少しでも解消出来たのは良かったんじゃないかと思いました。

 

事ほど左様に、ベクトルはまったく正反対の両作ですが、どちらもSWファンによる作品でもあり、その根底にはSWの愛があるのは間違いないし、SWという「現象」をより深く知りたい人にはオススメできる作品だと思いました。

僕自身は、普段はほとんどドキュメント映画は観ないんですが、映画関係のドキュメントはメイキング的要素が強いので観ていて楽しいんですよね。(メイキング大好き)

興味のある方は是非!!

 

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