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僕らのマッコール師匠が帰ってきた!「イコライザー2」(2018)

ぷらすです。

観てきましたよイコライザー!!

いやもうね、前作では描かれなかったマッコール師匠の過去を掘り下げて映画としてもスケールもアップするという、まさに正統派続編って感じでしたねー!

というわけで、まだ公開されたばかりの映画なので、出来るだけネタバレしないように注意して感想を書きますが、もしこれから本作を観に行く予定の方は、先に映画を観てからこの感想を読んでください。

いいですね? 注意しましたよ?

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画像出典元URL:http://eiga.com

概要

トレーニング デイ』のデンゼル・ワシントンアントワーン・フークア監督が組んだクライムアクション『イコライザー』の続編。元CIAの工作員が、親友の死の真相を追う。前作に続きフークア監督がメガホンを取り、メリッサ・レオビル・プルマン、ドラマシリーズ「ナルコス」などのペドロ・パスカルらが共演。(シネマトゥデイより引用)

感想

イコライザー」とは

まず、前作を観たことのない人にどんなストーリーだったかをザックリ説明すると、

ホームセンターの店員で、不眠症強迫症(っぽい)のマッコール師匠は、実は元CIAの特殊工作員っていうか暗殺要員。
そんな彼が深夜のダイナーで顔見知りになった娼婦の女の子(クロエ・グレース・モレッツ)を救うため、ロシアンマフィアをDIY精神で殲滅するという物語でした。

そんなマッコール師匠を演じるのは、オスカー俳優のデンゼル・ワシントン

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画像出典元URL:http://eiga.com / 我らがマッコール師匠が帰ってきた!

いわゆるビジランテ(自警団)系の歪なダークヒーローを、実力派のデンゼル・ワシントンが演じるという衝撃のデビューを果たした前作は「ナメてた相手が殺人マシーンでした」(©ギンティー小林)映画の歴史に新たな1ページを刻むわけです。

そんな前作の大ヒットを受けて作られた本作は、前作から引き続きデンゼル・ワシントンと盟友アントワーン・フークア監督がタッグを組み、前作では語られなかったマッコール師匠の過去を掘り下げながら、さらにスケールアップさせるという正統派な続編になっているんですね。

マッコール師匠転職!

前作ではホームセンターの店員だったマッコール師匠、ほんのりサイコパス感があり、娼婦の少女を救うためロシアンマフィアに単独カチコミをかけるという姿が若干「タクシードライバー」(1976)っぽいと思ってたら、なんと本作ではウーバーを使った自家用タクシーの運転手に転職してましたw

ホロコーストを生き延びた老人や、女子小学生、アル中のおっさん、イラクに従軍する若者、近く結婚するカップルなどなど、色んなお客をマイ・セダンで運ぶマッコール師匠。アパートの住人とのご近所付き合いも良好で、前作同様神経質なくらいの几帳面さは残っているものの、若干、人間味が増している印象でした。(前作では「善き人」であろうと努力している感じだった)

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画像出典元URL:http://eiga.com / 同じアパートに住む若者を悪の道から救う父親っぽい一面も

しかし、彼も元女上司で唯一の親友スーザン(メリッサ・レオ)が何者かに惨殺される事件が発生。
怒り心頭のマッコール師匠は復讐のためスーザンが殺された原因を調査し始めるのだが……。というのが本作のストーリーなんですね。

マッコール師匠、今回も健在!

前作では、目につくものは何でも武器にして戦う創意工夫溢れるアクションでファンの度肝を抜いたマッコール師匠。続く本作でも、その姿勢は健在です。

映画冒頭、離婚の腹いせに奥さんから子供を奪った男とその仲間を、熱湯、グラス、ティーポットで倒し、インターンの女の子に薬を飲ませて乱暴する金持ち社長のボンクラ息子どもを彼らのブラックカードでスパっと切り(さすがブラックカード。切れ味がいい)、もちろん(敵が持っていた)ナイフや拳銃も使いこなすし、車、小麦粉など、何でも武器にしながら、(前回ほどではないですが)創意工夫で次々と敵を瞬殺していくんですね。

 このシリーズの欠点として、マッコール師匠が強すぎてハラハラしないってのがあるんですが、本作では近しい普通の人々が敵に人質にされることでハラハラ感を演出。
しかし、師匠は師匠で敵の奥さんと娘を人質にするので、どっちもどっちだったりするし、結果的に敵側に同情すら覚えてしまうのですw

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画像出典元URL:http://eiga.com  / クライマックスはまさに西部劇のよう。

それまでは、一応相手にこのままやり合うか、改心するかの選択の機会を与えていた師匠ですが、スーザンの敵と対面したときは「お前ら全員ぶっ殺す。一回しか殺せないのが残念」ととてもヒーローにあるまじきセリフを吐く師匠。
でも、これはそのくらい支障が怒り心頭であることを表しているんですよね。

目の前で師匠にこんなん言われたらシッコちびるわ。((((;゚;Д;゚;))))カタカタカタカタカタカタカタ

あと、師匠の怖いところは、やり合う前に言葉でじわじわ相手を追い詰めるところ。
本作冒頭でも、トルコに向かう列車の中で、ターゲットと最初は友好的に話しているけど、「探し物をしている」と切り出し、相手が「トルコならなんでも見つかる」と相手が返したところで「離婚の腹いせに奥さんから子供を奪った男も見つかるかな……それともトルコに向かう途中で見つかるかな」と相手を追い詰めてからの、襲いかかってきた仲間を瞬殺→「体の痛みと改心の痛み、どちらを選ぶ?」と迫るわけですよ。

もうね、やり口がアウトレイジと一緒だよ!

デンゼル・ワシントンの名演

そんなマッコール師匠とうマンガみたいなキャラクターに質量を与えているのが、デンゼル・ワシントンの重厚感溢れる演技。

良い人から恐ろしい悪役まで何でも演じちゃうデンゼル・ワシントンですが、彼の演技の凄みが分かるのが、デップーの中の人ことライアン・レイノルズと共演した「デンジャラス・ラン」(2012)で、デンゼル演じる元CIA局員がライアンに射殺されるシーン。

デンゼルが死ぬ瞬間、僕は観てて「わ、本当に死んだ!」って思ったくらいで、デンゼルの体から魂が抜けたのが分かるんですよ。

映画の内容はほとんど覚えてないけど、このデンゼルの死ぬ演技だけは今でも記憶に残ってますねー。

そんな名優、デンゼル・ワシントンが演じているからこそ、マッコール師匠のちょっとした表情や動きから、細かい心の機微まで観ているこっちはハッキリと感じ取る事が出来るし、だから半分サイコパスっぽい師匠から垣間見える人間味や悲しさみたいな部分に共感してしまうのです。

すでに還暦を越えてるデンゼル・ワシントン
そろそろアクション映画は厳しいとは思いますが、出来るなら続編が観たいですねー!

興味のある方は是非!!!

 

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