今日観た映画の感想

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「マッドゴッド」(2022)「きさらぎ駅」(2022)

ぷらすです。

今回ご紹介するのは、『マッドゴッド』と『きさらぎ駅』の2本ですよ。

「マッドゴッド」はAmazonレンタル、「きさらぎ駅」はアマプラで観ました。

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画像出展元URL:http://eiga.com

概要

マッドゴッド

スター・ウォーズ』『ロボコップ』シリーズなどの特殊効果を手掛けてきたフィル・ティペットが監督を務め、およそ30年をかけて制作したストップモーションアニメ。地底にある荒廃した世界に降りてきた主人公が、グロテスクでユーモラスなクリーチャーたちに遭遇する。『シド・アンド・ナンシー』などの監督であるアレックス・コックスなどが出演する。

きさらぎ駅

2004年に「はすみ」と名乗る人物がインターネット掲示板に書き込んで以来、いまだ話題となる都市伝説「きさらぎ駅」をモチーフにしたホラー。民俗学を専攻する女子大生が、異世界の駅の謎に迫る。メガホンを取ったのは『真・鮫島事件』などの永江二朗。主人公を『凪待ち』などの恒松祐里、物語の重要人物を『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』などの佐藤江梨子が演じるほか、本田望結、莉子、寺坂頼我らが共演する。

シネマトゥディより引用

感想

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マッドゴッド

スター・ウォーズ」のモンスター・チェスやAT-AT、「ドラゴンスレイヤー」「ロボコップ」のED-209などのストップモーションや、「ジュラシック・パーク」の恐竜の動きを担当したことで知られるフィル・ティペット御大30年越しの長編ストップモーションアニメ。

ロボコップ2」の撮影後にアイデアを思いつき本作の製作を開始したものの、「ジュラシック・パーク」をきっかけに映画業界が特殊効果からCG映像へと転換したことでプロジェクトは中断。

それから20年後、ティペット・スタジオの若手クリエイターたちが当時のパペットやセットを発見したのをキッカケに制作を再開。製作開始から約30年を経た2021年に完成したのだそう。

途中、映画監督のアレックス・コックスが、人類最後の男(ラストマン)として実写で登場するなど、ストップモーションと実写、ところどころCGも組み合わせているものの、メインの部分はほぼストップモーションアニメで作られています。

その内容を説明するのはとても難しいんですが、セリフなし、ストーリーもほぼあってないような感じで、天上から降りてきた一人の男(暗殺者?)の地獄めぐりを82分間ずっと見せられるわけです。

小さな異形を大きな異形が食らい、その異形をさらに大きな異形が食らい、その排泄物を他の異形が食らうという野性の王国地獄編。多分、現代社会をメタ的に、批判を込めて描いているんだと思いますが、如何せん、そうと分かるハッキリした説明もなく、延々、不気味でグロテスクな映像がずっと続くので、途中で意識を失ってしまい気が付けば映画が終わっていて記憶を失ったところから見返し――を3回ほど繰り返してしまいましたw

似たような映像が延々繰り返されるのを見続けるのは中々辛いものがありましたが、それでも、上手くは言えないですが観る価値はあるというか、好みは別にして、映画好きな人は観ておいた方がいい映画だと思いましたよ。

 

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画像出展元URL:http://eiga.com

きさらぎ駅

皆様ご存じ2ちゃんねる発の都市伝説「きさらぎ駅」を題材にしたホラー映画。

元ネタは、2004年1月8日にハンドルネーム「はすみ」と名乗る女性?の「新浜松駅を出発してから電車の様子がおかしい」「きさらぎ駅に停車し、降りた」などのリアルタイムの書き込みで、9日午前3時45分ごろ、「(携帯の)バッテリーがピンチです。これで最後にします」を最後に書き込みが途絶えた事から、現代の神隠しだとネット怪談として一気に広まり、その後、自称きさらぎ駅に行った他の人々によって、新たなディテールやバージョンが増えていったんですね。

本作は、そんな「きさらぎ駅」の実写映画化で、2004年の書き込みから十数年後。大学で民俗学を専攻し「きさらぎ駅」を卒業論文の題材に選んだ堤春奈が、投稿者「はすみ」の正体が葉山純子という女性だと突き止め、調査の末にようやく彼女と連絡を取ることに成功するが……。というストーリー。

前半は葉山純子の体験談が一人称視点で描かれ、後半は葉山の話に触発された堤春奈が葉山の行動をなぞったことで様々な体験をするんですね。

まぁ、正直CGはかなりショボい。具体的にはアサイラムのサメ映画のCGくらいショボい。映像にも様々な加工を加えて怖さを演出しようとしてるけど、上手くはいってない感じ。ぶっちゃけ全然怖くもないし、元ネタと変わっている部分がノイズに感じたりもします。

ただ、そんな本作にも観るべきところはあって、クライマックスからのオチには「なるほどそう来たか!」と驚いたし、それは葉山の体験を堤が(意図的に)追体験するという構造ならではのオチだなーと感心もしました。

良い意味で、あまり風呂敷を広げずに小さくまとめたという感じ。

時間的にも82分でサクッと観られますよ。

興味のある方は是非!!