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今日観た映画の感想

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スタッフのホラー映画LOVEに震える! 「キャビン」(2013) 感想

ぷらすです。

今回ご紹介するのは、2012年に制作公開された異色のスリラー映画「キャビン」ですよー!!
とは言ったものの、この映画はホントにレビュアー泣かせというか、「シックスセンス」や「ミスト」的な、一切の事前情報なしに観たほうが絶対面白いタイプの映画でして。

なので、まず最初に書いておきますが、少しでもグロいのは絶対無理! という人はちょっとダメかも。ただ多少のグロ描写は平気、ホラー、スラッシャー映画大好きという方には超オススメです!
一応の目安として個人的感覚では「13日の金曜日」よりもグロ度は全然低かったです。

ということで、これから観てみようかな? という方は、まず先に映画を観て、それからこのブログを読んで頂いた方が絶対に楽しめると思いますよー。

いいですね? 注意しましたよ?

 

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画像出典元URL:http://www.cinematoday.jp/

 

あらすじと概要

バカンスで大騒ぎする若者たちが恐怖に陥れられる定番の展開を、あえて覆すことに挑戦した異色のスリラー。
出演は、『ハプニング』のクリステン・コノリーや『マイティ・ソー』のクリス・ヘムズワース、『扉をたたく人』のリチャード・ジェンキンスなど。
クローバーフィールド/HAKAISHA』の脚本を担当したドリュー・ゴダードが本作で監督デビューし、共同脚本に『アベンジャーズ』のジョス・ウェドン監督が名を連ねる。ホラーの王道から一転、モニタールームの存在が明かされて以後の怒どうの展開に目がくぎ付けになる。

ストーリー:森の別荘へとやって来たデイナ(クリステン・コノリー)やカート(クリス・ヘムズワース)ら大学生の男女5人。彼らが身の毛もよだつような内容のつづられた古いノートを地下室で発見し、呪文を唱えてしまったことから、何者かが目を覚ましてしまう。一方、彼らの知らないところではその一部始終が監視され、コントロールされていたのだった。そして、何も知らない彼らに魔の手が忍び寄り……。(シネマトゥディより引用)

 

感想

僕は、本作は今回が初見だったんですが、実はそれ以前にざっくりした情報はアチコチから耳に入っていたので、まぁ、それなりに知ってたんですね。
それでも、十分に楽しんだんですが、これは事前になんの情報もなく観たらかなり驚いたろうし、相当面白かったんじゃないかなーって少し悔しい思いをしまして。
なので、上記の注意となったわけですw

本作の監督は、以前当ブログでも紹介したクローバーフィールド/HAKAISHA』や、海外ドラマ「LOST」の脚本も担当しているドリュー・ゴダード
共同脚本には「アベンジャーズ」のジョス・ウェドン監督も携わっているだけあって、さすがの面白さでした。

「あれ? このシーン、どこかで……」そんなホラーあるあるが満載

本作の内容をザックリ書くと「人里離れた山小屋で若者が次々に殺される物語」です。
おそらく同じプロットの映画が何万本も作られ続けている、ホラー、スラッシャー映画ど定番の設定。

メンバーの内訳も、エロい女の子、体力バカ、真面目なガリ勉、大麻でラリパッパなボンクラ、処女と、これまた最低100回は見たようなメンバー。

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左から、体力バカ、ガリ勉、エロい女の子、ボンクラ、処女 画像出典元URL:http://www.cinematoday.jp/

 

そんな彼らが目的の山小屋に行く途中に立ち寄った、寂れたガソリンスタンドには、超感じの悪い不吉なおっさんがいて、山小屋の部屋には不吉な絵やまるで生きてるような狼の剥製、地下室には曰く有りげなグッズがこれでもかと山積み。

ホラー映画を好んで観ない人でも「あれ? これどこかで見たことがある」と思うだろうし、ホラー映画をある程度観てる人なら「あ、これは『悪魔のいけにえ』、あ、ここは『死霊のはらわた』じゃん」ってなること間違いなしのホラーあるあるに沿って、物語は進んでいくのです。

と、ここまで読んだ人は「えー、よくあるB級ホラーじゃないのー」と思うかもですが、さにあらず。
この映画では、このホラーあるあるにはちゃんと、そうでなければならない理由があるのですよー。(ΦωΦ)フフフ…

見るも者と見られる者、二つの物語が重なりながら同時進行するメタホラー

実は、この映画は二つのストーリーが同時に進行するレイヤー構造になっています。
これは映画冒頭からイキナリ明かされてるのでネタバレではないんですが、実は山小屋に五人が向かうのは、ある組織によって仕組まれたことなのです。
前述したあまりにもありがち過ぎる展開には“ある理由“があって、組織は五人を山小屋に向かわせ、ホラー映画の定石通りに行動させる事が任務なんですね。

しかもこの組織はなんと、世界中に支部を持つ大組織でして。
そして、世界中のホラーあるあるを確実に遂行するため、状況をコントロールしていくのが彼らのお仕事なのです。(劇中、日本支部の映像も登場してましたw)

上記の五人も、本来はそんなチャラチャラしたキャラではなく、一名を除いて実はインテリで真面目な学生なんですが、この組織の陰謀によって操られてるわけですね。
謎のガスや洗脳などあらゆる手段を使って“シナリオ“通りに動くバカにされてるわけです。

そんな五人の様子を、NASAの集中モニター室みたいな部屋で何百人という組織のメンバーが見ていて、五人が“シナリオ“と違う行動をしそうになると、あの手この手でシナリオ通りの行動に戻そうと奮闘するんですね。

超真面目な女の子がエロくなるよう染髪料に薬を混ぜたり、体力バカ(実は真面目でインテリ)と女の子が野外でHするように気温を調節したり、ホルモンガスを噴射したりと大忙し。

いざ体力バカが、女の子とHしようとして、女の子が「ここじゃ嫌」って言うと、体力バカは「誰も見てないさ」なんて言うんですが、実はその様子を数百人がモニターで観てるっていう。そんで、女の子がおっぱい丸出しになると、背広姿のおっさんが「イエス!」とハイタッチするっていう悪趣味な展開もw(僕も心の中でおっさんとハイタッチしてたのは秘密w

つまり、本作は誰もが分かる「ホラー映画あるある」をメタ的に使った、メタホラー映画? で、見る者(組織)と見られる者(若者たち)の二つの物語がレイヤーのように重なって展開し、物語後半のクライマックスで物語が一つになっていく多重構造の映画なんですね。

クライマックスの「モンスター版アベンジャーズ」には、スタッフのLOVEが詰まってる!

そんな感じで、メタ的な展開や思わず笑っちゃう展開を挟みながらも、本作は実に丁寧に物語を積み上げていきます。
監督のドリュー・ゴダードが脚本出身ということもあってか、キャラクターや世界観を説明的ではなく、かといって不足しているわけでもなく、セリフや映像の中に絶妙に織り込みながら、観客をグイグイ引き込んで行くんですね。

そして、いよいよ全てが明らかになるクライマックスでは、せっかくそれまで積み上げてきた物語をドーーーンとちゃぶ台返しして、しっちゃかめっちゃかの大騒ぎに。

っていうかお前ら、これがやりたかったんだろー! っていう、まさに「モンスター版アベンジャーズ

別に彼らが正義の味方になった訳でもないのに、観ているこっちのテンションはガン上がりですよ!(*」゚∀゚)」ヤッフーー!

こういう、パロディーやメタ的な物語の場合、その対象(今回ならホラー映画全般)に悪意をもって茶化す場合と、愛をもって茶化す場合があると思うんですが、本作は明らかに後者で、画面全体から監督を始めとしたスタッフのL・O・V・E、ラヴ! が溢れ出てるんですよねーー!

だからこそ、ホラーやスラッシャー系のジャンル映画が好きな人には熱く支持されるし、そうでない人にもスタッフたちの熱量が伝わって楽しめるんじゃないかって思います!

ホントはもっと書きたいけど、多分この辺がネタバレギリギリなのでここまでにしておきますけどもーww

ともあれ、僕は超楽しんだし、ホラーのみならず、映画好きな人にはぜひ観ていただきたい作品でしたー!

興味のある方は是非!!!

 

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