今日観た映画の感想

映画館やDVDで観た映画の感想をお届け

ただただ圧倒されっぱなしの2時間30分「アベンジャーズ /インフィニティー・ウォー」(2018)

ぷらすです。

今日朝イチの回(なんと8:30分~)で観てきましたよー!!

アベンジャーズ/インフィニティー・ウォー』を!!!
(;゚∀゚)=3ハァハァ

この映画、なんと2時間30分もある大長編
正直「最後まで耐えられるのか…俺の膀胱」という不安を抱えつつ臨んだ本作でしたが、ぶっちゃけ尿意なんか感じる暇もないくらい盛りだくさんのジェットコースタームービーで、2時間30分なんてあっという間でしたよ!!!

というわけで、今日公開されたばかりだし、監督自らTwitterで「ネタバレしないでね」とお願いしてるので極力ネタバレしないように書くつもりですが、これから本作を観る予定の方はくれぐれも先に映画を観てから、この感想を読んでください。

いいですね! 絶対ですよ!

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画像出典元URL:http://eiga.com

概要

アベンジャーズなどのヒーローが結集し、強敵サノスとの戦いを繰り広げるアクション大作。サノスの侵攻に、アベンジャーズのほかドクター・ストレンジブラックパンサーガーディアンズ・オブ・ギャラクシーらが力を合わせて立ち向かう姿を描く。アイアンマン役のロバート・ダウニー・Jrをはじめクリス・エヴァンスベネディクト・カンバーバッチトム・ホランドらが出演。『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』などのアンソニー・ルッソジョー・ルッソがメガホンを取る。(シネマトゥディより引用)

感想

語りたいことは山ほどあるけど

とは言ったものの、一体何を書けばいいのかw
いや、語りたいことは山ほどあるんですが、ネタバレなしで語れることはあまりないっていうか、ぶっちゃけネタバレありなら、あらすじを書くだけで1万字必要なくらい映像的にも物語的にも中身の濃い作品なんですよね。

ハッキリ言えるのは、この映画これまでMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)を追い続けてきた人にとっては、まさにご褒美的な作品なんですが、逆にシリーズを1本も観たことがない人にはオススメ出来ない作品です。

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なぜなら本作は、2008年公開の『アイアンマン』から10年。18作に渡って積み重ねられてきた壮大な物語の集大成にして総決算的な作品なんですね。

アニメに例えるなら、1クール12話の11話に当たる作品
映像がスゴイのでこの作品単体で観ても楽しめる部分はあるとは思いますが、登場キャラクターや彼らの関係性は説明されないので、ガッツリ楽しもうと思ったら最低でも、

アベンジャーズ』(2012年公開)

キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014年公開)

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(2014年公開)

アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015年公開)

『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016年公開)
マイティ・ソー バトルロイヤル』(2017年公開)

ブラックパンサー』(2018年公開)

の7本は観てないと、ストーリーに乗れないと思います。
それと、もう一つ絶対言っておいたほうがいいと思うのは、

この作品が前後編の前編だということです。

なので、尚更この作品だけを観てしまうと、「え、え、どういうこと?( ゚д゚)ポカーン」ってなっちゃうと思うんですよね。

ということを踏まえて、本作(というかここまでのシリーズ)の内容を超ザックリ説明すると、「超強い悪者の超ヤバイ野望を、スーパーヒーローが大集合して阻止しようとする」物語。

それを、MCUが10年間18作に渡って作り上げてきた壮大な叙事詩の、本作はその最終回【前編】なんですね。

主役はサノス

これまで、ラスボスとしてシリーズ作品にちょこちょこ顔を出していたサノス。

そんなサノスの野望が、本作でついに明らかになるんですね。

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それは「全宇宙の知的生命体を半分に減らすこと」(これは予告でも言ってるからネタバレではないですよ?)

本作では、サノスが何を考えてそんな野望を抱いているのかが明らかになり、また今までベールに包まれていたサノスのキャラクターや野望の裏にある背景も劇中で明らかになります。

つまり、本作の主役は実質ラスボスのサノスなんですねー。

そんなサノスとアベンジャーズの面々が、インフィニティーストーンを巡ってついに直接対決。その中で、サノスとアベンジャーズのメンバーが実はコインの裏表であることも提示されます。

150分は決して長くない

そんなシリーズ総決算となる本作のメガホンを取るのは、「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」の2作で、「ヒーロー(正義)と世界のあり方」を深く掘り下げて、ファンに熱狂的な支持を受けるアンソニージョールッソ兄弟

そんな深いテーマを盛り込んだストーリーだけでなく、アクションを始めとした映像表現でも高い評価を受ける二人。

本作でも「マイティ・ソー バトルロイヤル」のラストシーンからスタートし、ニューヨーク、ワカンダ王国、敵宇宙船内、ガーディアンズの宇宙船、ノーウェア、惑星ニダベリア、スコットランド、惑星ヴォルミール、惑星タイタンと、目まぐるしく舞台を変え、その中でMCUに登場したキャラクターが入れ代わり立ち代わり戦闘を行いながらドラマが進行していくという超複雑な展開を、まったく混乱させずに観客に観せていきながら、それぞれのキャラクターにしっかり見せ場を作り、笑いも入れ、これまでの伏線を回収しつつ次回作に繋がる伏線も張っていくという、もはや神業と言っても過言ではない映像とストーリーテリングを観せてくれます。

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なので一本の映画としては確かに長いけど、これだけの内容を150分の中にギュッと詰め込めたのは、ルッソ兄弟の手腕あればこそだと思いましたねー。

驚愕のラスト。そして後編へ

そんな内容もアクションも盛りだくさんの本作の最後に用意されていたのは、誰も予想できなかった(だろう)ある驚愕の展開

そして、続きは来年公開。乞うご期待! って………

(;Д;)ギャーーーーー!

嘘でしょ! 来年まで待つとかどんな苦行だよ!

ネビュラたんやストレンジ先生なみの拷問じゃないすか!

………うぅーん、でも「帝国の逆襲」から「ジェダイの帰還」の3年間に比べれば、来年観られるだけ幸運なの…か?

それまで、今年公開のアントマン&ワスプ」「デップー2」
来年公開予定のキャプテン・マーベルを観ながら楽しみに待つとします。

 

「だったら来年公開の続編直前にDVDで本作を観ればいいや」なんて思ってるそこの君! m9(○Д○)

言っておくけど、MCUファンならシリーズ総決算の本作は、劇場で観ないと絶対に後悔するから!(いやマジで)

ましてせっかくのGWですしね、劇場の(出来るだけ)大画面で観るのがオススメですよー!

興味のある方は是非!!!

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(恐らく)映画史上最小単位の乗り物パニック映画「ボン・ボヤージュ 家族旅行は大暴走」(2017)

ぷらすです。

今回ご紹介するのは、フランス発のコメディー映画『ボン・ボヤージュ 家族旅行は大暴走』ですよー!

予告が面白かったのでレンタルしたんですが、これが思わぬ拾い物でしたねー!

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画像出典元URL:http://eiga.com

概要

自動車内を舞台にした密室コメディー。車でバカンスに出掛けたものの、ブレーキが制御できなくなりハイウェイを猛スピードで暴走する羽目になった家族の姿を追う。『ヒャッハー!』シリーズなどのニコラ・ブナムが監督を務める。『ル・ブレ』などのジョゼ・ガルシア、『恋するシャンソン』などのアンドレ・デュソリエらが出演。笑いとスリルが休む間もなく押し寄せる。(シネマトゥディより引用)

感想

どんな映画なの?

この映画、たまたま観た予告編が面白そうだったので今回レンタルしてきたんですが、実際観たら、これが思った以上に面白い映画でした。

全体的には、普通自動車の車内で家族がワチャワチャする密室コメディーなんですが、その車が時速160キロで暴走しているっていうのがミソ

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画像出典元URL:http://eiga.com / ロバート・ダウニー・Jrそっくりな父親のトム&妊娠中の母親ジュリア

物語をザックリ説明すると、整形外科医の父トム(ジョゼ・ガルシア)、精神科医で妊娠中の母ジュリア(カロリーヌ・ヴィニョ)、メガネっ子の姉リゾンジョゼフィーヌ・キャリーズ)、アメコミ好きの弟ノエ(スティラノ・ルカイエ)のコックス一家と、トラブルメーカーの祖父ベンアンドレ・デュソリエ)は、AI搭載の最新自動車メビウスで、夏休みのバカンスに向かいます。

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画像出典元URL:http://eiga.com / メガネっ子お姉ちゃんのリゾンと「ハルク」大好き弟のノエ

ところがその道中、突如メビウスのシステムが故障。時速160キロで暴走し始めるんですね。

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画像出典元URL:http://eiga.com / トラブルメーカーでジュリアに嫌われている自由人の祖父ベン

ブレーキも効かず、数十キロ先には渋滞が待ち受けるという緊急事態に、車内の家族&何故か一緒に乗り合わせてしまったヌーディストの女性メロディー(シャルロット・ガブリ)はパニック状態。ハイウェイを爆走しながらすったもんだの大騒動に発展するというコメディー映画です。

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画像出典元URL:http://eiga.com / ベンの誘いで車に乗り込んだばかりに不憫な目に遭うメロディー

監督は『世界の果てまでヒャッハー!』シリーズのニコラ・ブナムで、撮影では実際のハイウェイを走る車中で進めたんだそうですよ。

(恐らく)映画史上最小単位の「乗り物パニック映画」

映画には「乗り物パニック映画」(三宅隆太さん命名)というジャンルがあります。
乗り物が、何らかの理由で制御不能になって、乗り合わせた乗客がパニックに陥る群像劇の総称で、例えば、

1970年公開の飛行機パニックを描いた「大空港」を始めとするエアポートシリーズ。

豪華客船が沈没する「ポセイドン・アドベンチャー」 (1973)を始めとする豪華客船転覆パニックもの。

新幹線大爆破」(1975)などの列車パニックもの。

スピード」(1994)などのバスパニックもの。

高層ビルの大火災を描いた「タワーリング・インフェルノ」(1974)も、物語の構造としては乗り物パニック映画を完全に踏襲した作りになっています。

そして、本作も構造的にはその流れを汲んだ作品で、しかも(恐らくは)映画史上最小単位(6人)の「乗り物パニック映画」なんですね。

暴走車に閉じ込められた家族+1に次々襲いかかるピンチ。
そこにメビウスに愛車のドアを破壊され執拗に追いかけてくる男と、家族を助けようと奮闘するハイウェイパトロールのエピソードも盛り込み、最終的には渋滞に向かって暴走を続けるメビウスを停止出来るのか、もしくは家族が無事に脱出出来るのかというスリルと、登場人物が繰り広げる笑いがノンストップで繰り広げられるのです。

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画像出典元URL:http://eiga.com / 暴走するメビウスの行く手には大渋滞が…

キャスト陣

そんな本作では、破天荒なキャラクターを演じるキャスト陣もとても魅力的です。

父親のトムを演じるジョゼ・ガルシアは、「アイアンマン」のロバート・ダウニー・Jrそっくりで、彼のすっとぼけた演技はもちろんだけど、その風貌だけで思わず笑ってしまうし、祖父役のアンドレ・デュソリエはそこそこの年齢だと思うんですが、劇中体を張ったアクションを見せながらもパニック状態の家族をかき回し、カロリーヌ・ヴィニョは一見まともっぽいけど、ヒステリックな妊娠中の妻役を体当たりで演じています。

二人の子供たちも可愛いですし、祖父にナンパされてうっかり暴走に巻き込まれるメロディー役のシャルロット・ガブリも、何かと不憫な役回りを上手く演じて笑いにしていましたねー。

そんな彼らが、ほぼ身動きの取れない走行中の車中で、丁々発止のやりとりと体を張ったギャグで物語を進めていくのです。

その他にも、卓球狂のハイウェイパトロール隊長や、どこまでも無責任なメビウスのバイヤー。トムの顧客でボトックス注射の拒絶反応が出てしまった老夫婦、コックス一家の皆下に住む絵かきの男などなど、基本全員バカだけど、どこか魅力的なんですよね。

撮影

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本作では停車したメビウスの車中と背景を合成するのではなく、実際に車を高速で走らせながら撮影しているので、撮影陣は狭い車中(しかも走行中)の様子をどうやって撮影するか、かなり苦労したみたいです。

しかしその甲斐あって、映像や役者の演技にも独特のリアリティーと迫力が生まれ、役者のテンションに引きずられるように観ているこっちも、ドキドキハラハラしたり爆笑したりと大忙し。

そんな盛りだくさんの内容を、わずか92分にスッキリまとめあげた監督のセンスは素晴らしいと思いましたねー。
また、言葉遊びの笑いはあまりなくて、動きと間と表情やリアクションの笑いで構成されているので、日本人でも楽しく見られるコメディー映画だと思いますよー!

興味のある方は是非!!!

 

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完成度の高いSFスリラー「エクス・マキナ」(2016)

ぷらすです。

今回ご紹介するのは、「28日後...」などの脚本家として知られるアレックス・ガーランド長編初監督作品『エクス・マキナ』ですよー!

オスカー女優アリシア・ヴィキャンデル演じるAI搭載のロボット“エヴァ”の倒錯的な美しさと巧妙なストーリー、美しい映像のバランスが絶妙な作品でしたー!

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画像出典元URL:http://eiga.com

概要

28日後...』などの脚本家として知られるアレックス・ガーランドが映画初監督を務め、第88回アカデミー賞視覚効果賞を受賞したSFスリラー。人間と人工知能が繰り広げる駆け引きを、限られた登場人物と舞台設定や目を引くビジュアルで活写する。美貌の女性型ロボットのエヴァを、『リリーのすべて』でオスカーに輝いたアリシア・ヴィキャンデルが好演。IT企業の社員と社長には、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』のドーナル・グリーソンとオスカー・アイザックがふんする。(シネマトゥデイ より引用)

感想

これがデビュー作!? 

本作の監督アレックス・ガーランドは本作が長編映画デビュー作ながら、2000年に最初の小説「ザ・ビーチ」を発表。
この作品がダニー・ボイル監督で映画化されて以降、「28日後...」「サンシャイン2057」といったボイル監督作で脚本を担当し、シナリオライターとしては名前を知られている人なんですね。

そんな彼が監督・脚本を担当した本作「エクス・マキナ」は、メアリ・シェリーの「フランケンシュタイン」やフィリップ・K・ディックの「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」などのAIや人造人間を扱ったSFの名作古典を現代的にアップデートしてみせたんですねー。

限られたロケーションのなかで繰り広げられるSFスリラー

本作の物語をザックリ一言で要約すると「試したつもりが試されていた」って事になると思います。

検索エンジン世界最大手のブルーブック社に勤めるプログラマーのケイレブ(ドーナル・グリーソン)は、社長のネイサン(オスカー・アイザック)が所有する山荘に招かれ一週間を共に過ごす抽選に当たります。

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広大な自然の中にあるネイサンの別荘は、実は超ハイテクな社長専用研究所。
そこでケイレブはネイサンが作り上げたAIロボット エヴァの“チューリングテスト”を頼まれるんですね。

チューリングテストというのは、数学者でコンピューターの父 アラン・チューリングが発案した、ある機械が知的かどうか(AIであるかどうか)を判定するためのテストで、人間と会話させてAIだと見抜けなければ、そのAIには知性があるみたいなテスト。映画「ブレードランナー」でも登場していますよね。

で、出世のため実験を引き受けたケイレブは、目の前に現れたロボット“エヴァ”との会話を繰り返すうち、だんだん“彼女”に惹かれていき……。という物語。

自然に囲まれた別荘(研究所)の中という限られたロケーションで、登場人物がたった4人? しか登場しないというミニマムなシチュエーションの中、入れ子構造のストーリーによって、低予算ながら本格的なSF作品に仕上げているんですねー。

強いAIと弱いAI

「強いAIと弱いAI」は哲学者ジョン・サールが作った用語で、“強いAI”とはザックリ言えば自我を持つAI、対して“弱いAI”は自我がなく命令(プログラム)に従うだけのAIの事です。

もし人“強いAI”を作り出したとしても、それが本当に“強いAI”なのか、それとも“強いAIのフリをしている弱いAI”かを人間には見分けることは出来ないという考え方が本作の核になっていて、それ自体はAIを扱った作品では必ず扱われる(というより避けられない)発想で目新しさはないんですが、脚本家出身だけあってストーリー構成の上手さで最後まで引っ張っていくんですね。

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アリシア・ヴィキャンデルの名演

そんな本作のストーリーに説得力を持たせているのが、エヴァ役のアリシア・ヴィキャンデルで、メッシュ構造のボディスーツと特殊効果で顔以外は完全にロボットの外見ながら、どこか人間性や少女性を垣間見せる演技と、バレエ出身の身体性を活かした制御された動きで、シーンによってロボットと人間の間で揺れ動く(ように見える)、エヴァという複雑なキャラクターを見事に体現していました。

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ぶっちゃけエヴァみたいなロボットが目の前に現れて、自分に好意を寄せてくれたら、一発で好きになっちゃいますよ!

ちなみにタイトルの「エクス・マキナ」は、ラテン語で「機械仕掛けの神」(デウス・エクス・マキナ)から来ていますが、英語のexには「元~」という意味があるそうで、「元・機械」とも読めるっていう、進化したAIが今後どうなっていくのか的なテーマを含んだタイトルだったりするみたいですね。

108分と物語の長さもちょうど良く、SFが好きな人もそうでない人も楽しめる良作でした!

興味のある方は是非!!!

 

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宮崎駿作品を語ってみる-3「天空の城ラピュタ」(1986)

ぷらすです。

僕が火曜日を担当しているブログマガジン「RE-C」に記事をアップしましたー!

res-c.blog.jp

宮崎駿監督の、劇場アニメを1作づつ語っています。
興味のある方は是非ご一読くださーい!(´∀`)ノ

 

サ・イ・コ・ー・フォーーーーーーーッ!!「レディ・プレイヤー1」(2018)

ぷらすです。

今朝朝イチの回で観てきましたよー。

何がって、もちろんスピルバーグ監督の『レディ・プレイヤー1』ですよ!

感想は…うーん、そうですね…。かなり控えめに言って………………

 

サイコーでしたよフォーーーー!!

 

というわけで、まだ公開したばかりの作品なので、出来るだけネタバレしないように感想を書きますが、これから本作を見に行く予定の人は、先に映画を観てからこの感想を読んでくださいねー!

とりあえず、観に行こうかどうしようか迷ってる人は、劇場に観に行くことをオススメします!
この映画、映画館の(できる限りの)大画面で浴びるように観るべき映画ですからね!

というわけで、いいですね? 注意しましたよ!

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画像出典元URL:http://eiga.com

概要

スティーヴン・スピルバーグアーネスト・クラインの小説を映画化した、仮想ネットワークシステムの謎を探る高校生の活躍を描くSFアドベンチャー2045年を舞台に、仮想ネットワークシステム「オアシス」開発者の遺産争奪戦を描く。主人公を『MUD マッド』『グランド・ジョー』などのタイ・シェリダンが演じる。共演は、オリヴィア・クック、マーク・ライランスサイモン・ペッグT・J・ミラーベン・メンデルソーン森崎ウィンら。(シネマトゥデイより引用)

感想

盆と正月とクリスマスとハロウィンがいっぺんにやってきた!

……とは言ったものの、一体何から書けばいいのかw

本作は、アーネスト・クラインが2011年に発表したSF小説「ゲームウォーズ」を原作にしたエンターテイメント映画です。

環境汚染や気候変動、政治の機能不全により、荒廃した2045年の世界。

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画像出典元URL:http://eiga.com / ウェイド・ワッツの住む貧困地域

そのために貧困が広がり、スラム街で暮らさざるを得ない状況に陥った地球上の人口の大半は、オアシスと呼ばれる仮想現実(VR)の世界に入り浸っているんですね。

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画像出典元URL:http://eiga.com / 多くの人びとが入り浸る仮想空間オアシス

そんなオアシスの創始者であるジェームズ・ハリデーが亡くなる前にオアシス内に隠したとされるイースターエッグを探すエッグ・ハンター(通称ガンター)の勝者には、彼の莫大な遺産と、オアシスの運営権を譲渡するという遺言によって、個人、企業を問わず、多くのユーザーがガンターに挑んでいるというのが本作の基本設定です。

VR世界が舞台の作品といえば「.hack」「ソードアート・オンライン」「ログ・ホライズン」などなど、日本でも多数の作品がある馴染みのある題材。

しかし、この作品が凄いのは、主人公ウェイド・ワッツ /パーシヴァル (タイ・シェリダン)の愛車はデロリアンだったり、ヒロインのサマンサ / アルテミス ( オリヴィア・クック)の愛車は「AKIRA」の金田使用のバイクだったり。

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画像出典元URL:http://eiga.com / ジュラシックパークTレックスも登場

劇中でアイアン・ジャイアントガンダムキングコング、「ジュラシックパーク」のTレックス、「トランスフォーマー」のオプティマスプライムバットマンジョーカーなどなど、ジャンルや権利者の壁を超えたポップアイコンが、とてもじゃないけど一度観ただけでは把握できないくらい多数登場、画面狭しと動き回るところなのです!

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画像出典元URL:http://eiga.com / ガンダムは“あのロボット”と対決!

そんな、盆と正月とクリスマスとハロウィンがいっぺんにやってきたような本作の冒頭のレースシーン。

これ以上やったら映像的に崩壊するギリギリの情報量が、洪水のように押し寄せる(ボンクラ的)ドラッギーな映像的快感に痺れましたねー!

 こんなん面白いに決まってますやん!

じゃぁ、サブカルやオタクだけが楽しいお祭り映画かといえば、そこは我らがスピルバーグ監督。

ストーリーの方も冒険、謎解き、ラブロマンス、努力、友情、勝利と、しっかりツボを押さえていて、最後には高橋名人的な着地する、老若男女誰もが楽しめるエンターテイメントに仕上げていました。

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画像出典元URL:http://eiga.com / 本作で重要な役割を担うアイアン・ジャイアント。原作小説では「東映スパイダーマン」のレオパルドンも登場したんだとか。

そう考えると、本作で「オアシス」を作りあげたジェームズ・ハリデーとユーザーの関係はそのままスピルバーグと僕らファンの関係に重なるし、そもそもこんな映画、世界広しといえどもスピルバーグ以外作れませんよ

しかも、この作品をペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書」とほぼ同時進行で作ってたって、この人の頭の中は一体どうなってるんだろうw

もちろん、アカデミー賞に関わるような社会派(でもちゃんとエンターテイメント)の素晴らしい映画を安定供給しているスピルバーグ御大ですけど、その一方でデビュー以降、多くの子供たちを虜にしてきたエンターテイメント映画の方は、近年、正直イマイチの作品も多かったわけで。

「もう、僕らの大好きなボンクラ映画監督(褒め言葉ですよ)のスピルバーグは終了なのかな( ´•ω•` )ショボン」とか思ってたら、「そんなわけあるかーーー!」とばかりに、こんなスーパーボンクラ超大作をプレゼントしてくれた彼には、もう、「ありがとう」以外の言葉なんか出てこないですよ!

なので、本作を観ようかどうしようか迷ってる人には、しつこいようですが、本作は劇場の(出来るだけ)大画面で浴びるように観るのがオススメですよー!!

興味のある方は是非!!!

 

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トム・クルーズの魅力が爆発!「バリー・シール アメリカをはめた男」(2017)

ぷらすです。

今回ご紹介するのは、昨年公開されたトム・クルーズ主演の伝記映画『バリー・シール アメリカをはめた男』ですよー!

1980年代、CIAエージェントと兼業で、麻薬カルテルや反政府組織を相手に運び屋をしていた実在のパイロット バリー・シールの半生を描いたクライムコメディー?。

みんな大好きトム・クルーズの魅力が爆発している傑作でしたねー!(*゚∀゚)=3

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画像出典元URL:http://eiga.com

概要

航空会社のパイロットからCIAのエージェントに転身し、麻薬の運び屋としても暗躍した実在の人物バリー・シールの半生を、トム・クルーズ主演で映画化。『エクス・マキナ』などのドーナル・グリーソン、『21オーバー 最初の二日酔い』などのサラ・ライトらが共演。『オール・ユー・ニード・イズ・キル』でトムとタッグを組んだダグ・リーマンがメガホンを取る。トムが全て自分でこなしたフライトシーンに注目。(シネマトゥデイより引用)

感想

バリー・シールって何者さ

本作の主人公バリー・シールは、元々アメリカ大手航空会社TWAの敏腕パイロット。
本職の傍ら葉巻の密輸で小遣い稼ぎをしていましたが、パイロットとしての腕を買われてCIAエージェントに転職し、民間人ながら南米諸国の上空を飛び回る偵察任務を請け負うんですね。

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この腕前が高く評価され武器輸送にも着手。その成り行きで現地で麻薬王の依頼を受けて、ドラッグを機内いっぱいに詰め込んで米国内へ密輸する運び屋も兼業し、金の隠し場所に困るほどの大金持ちになっていくんですねー。

そこでシールはパイロットを雇って事業を拡大。
更なる巨万の富が転がり込み、彼が拠点にしていたアーカンソー州のミーナという小さな町がバリー・シールバブルでジャンジャン発展するっていう、嘘みたいな実話を元にした作品なんですね。

そんな、破天荒ながら明るいキャラクターや面倒見の良さで多くの人に愛されていたバリー・シールを演じるのは、みんな大好きトム・クルーズ

トムの人好きするけどちょっと胡散臭いニヤニヤ顔を見ると、正直これ以上ないキャスティングだと思いましたねー。

早いテンポでサクサク見せていく

本作はジャンプカットや当時の報道映像を多用し、間延びしそうな部分はサクっとすっ飛ばしながら、面白いエピソードを繋いで物語がテンポよく進んでいきます。

作中にはCIAやコロンビアの麻薬カルテルニカラグアの反政府ゲリラ「コントラ」。さらに地元警察・DEA(麻薬取締局)・FBI連邦捜査局)・ATF(アルコール・タバコ・火器及び爆発物取締局)、果てはホワイトハウスに至るまで、様々な組織が登場しますが、視点をバリー・シールに絞ることで、当時の情勢を知らなくても混乱することなく、エンターテイメントとして楽しむ事が出来ました。

この辺の演出は「オール・ユー・ニード・イズ・キルダグ・リーマン監督の見事な手腕に関心したし、バリー・シールという男の栄枯盛衰をコメディーチックにカラッと見せる手法は監督自身が「大好き」と語るギャング映画「グッドフェローズ」や、同じマーティン・スコセッシ監督の「ウルフ・オブ・ウォールストリート」に近い雰囲気でした。

ちなみに、シールが飛行機を操縦するシーンの殆どはCGを使わず、飛行機の免許を持つトム本人が本物の飛行機を操縦しているそうです。

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水面スレスレの低空飛行やアクロバティックな飛行シーンを観ながら「これはもしや…」って思ったら、案の定でしたよw

ホント、お前はどこに向かってるんだトムよ。

バリー・シールはアメリカをはめた?

「~アメリカをはめた男」なんてタイトルから、いかにもバリー・シールが口八丁手八丁で米政府を手玉に取って~みたいな内容をイメージする人もいるかもですが、そんなことはありません。

彼は詐欺師でも何でもなくて、飛行機の操縦が上手いただの民間人だし、奥さんや子供を愛するマイホームパパです。

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なので、劇中での彼はただ周りの状況に流されるまま行き当たりばったりに行動しているだけなんですよね。

中盤、彼の本拠地ミーナという小さな街には、シールが取引のために使う公衆電話がバカみたいに設置され、マネーロンダリングのための銀行がアホみたいに立ち並び、シールの調査に捜査に来たFBIの捜査官を呆然とさせます。

それでも次から次へとお金が儲かりすぎて、とうとう金の隠し場所がなくなり干し草に混ぜて馬のエサにする始末。

おかげで小さな田舎町は大バブル状態になって、街中をスーパーカーや高級車が走り回ってるんですねーw

しかし、そんな状況が長く続くハズもなく、「コントラ作戦」の失敗でCIAがシールを切り捨てたのを境に、彼を取り巻く状況は一変していくわけです。

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つまり、実質シールは「アメリカに“はめられた男”」もしくは「使い捨てられた男」なんですね。

そして、物語は苦いラストを迎えるわけですが、それでもどこか爽快感のあるカラっとしたエンターテイメントだったし、トム・クルーズ映画」としてもサイコーに楽しい作品でしたよー!

興味のある方は是非!!

 

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モヤモヤするけどそこがいい!「セブン・シスターズ」(2017)

ぷらすです。

今回ご紹介するのは、「ミレニアム」シリーズで主演を務めたノオミ・ラパスが1人7役を務めて話題になったデストピアSFスリラー『セブン・シスターズ』ですよー!

人口増加による滅亡を防ぐため、一人っ子政策を始めたディストピア世界を生き延びようとする7人姉妹(7つ子)の物語なんですが、面白かったですねー!

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概要

近未来を舞台に、交代で一人の人間に成り済ます七つ子姉妹の運命を描いたSFスリラー。『ミレニアム』シリーズなどのノオミ・ラパスが主演を務め、個性豊かな姉妹を演じ分ける。『アルバート氏の人生』などのグレン・クローズ、『シャドウ・オブ・ヴァンパイア』などのウィレム・デフォーらが共演。『処刑山 -デッド・スノウ-』などのトミー・ウィルコラ監督がメガホンを取った。(シネマトゥディより引用)

感想

「ヨーロッパ版おそ松さん」は生きるのが大変!?

本作の舞台は、人口増加と相次ぐ飢饉によって厳しい食糧難に陥った近未来の世界。
戦争や難民問題が繰り返されたことによって主要国は滅び去り、ヨーロッパ連邦が新たな超大国になっていて、時の権力者ニコレット・ケイマン (グレン・クローズ)は、人類絶滅を防ぐため大規模な一人っ子政策を行います。

それは第二子以降の子供は児童分配局によって親から引き離され、枯渇した地球の資源が回復する日まで冷凍保存されるというものなんですね。

そんな時代に、ある女性が命と引き換えに7つ子の女の子を出産。

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女性の祖父(ウィレム・デフォー)は、7人の名前にそれぞれ曜日を割り振り、7人で1人の人格カレン・セットマン(割り振られた月曜~日曜までの曜日以外の姉妹は自宅の屋根裏で暮らす)として生きるように子供の頃から教え込み、何とか当局を欺き続けるんですね。

そうして彼女たちが30歳になっていたある日、7姉妹の長女マンデーが外出したまま、夜になっても帰宅しないという事態が発生。7姉妹の日常が狂い始めていく…というSFサスペンスです。

人口増加による食糧難や紛争、難民や環境破壊によって、人類は遺伝子組み換え食品を作るしか選択肢がなくなり、これによって一時は状況が改善するものの、今度は食品の影響で、双子・三つ子・五つ子など、生まれてくる子供たちに影響が出始めるという設定は、一見、荒唐無稽に思えますが、「もしかしたらありえるかも」と思わせる絶妙な設定だなーと思いましたねー。

ノオミ・ラパスが7姉妹を熱演

そこで、ケイマン率いる政府は強制一人っ子政策を実施。
国民全員に個人情報が入った時計型ブレスレットの着用を義務化した徹底的な監視社会になっていくわけです。

そんな中、家の屋根裏に隠れてこっそり生きる7姉妹を演じるのは、「ミレニアム」シリーズ(「ドラゴンタトゥーの女」のオリジナル版)で、主人公のリスベットを演じたノオミ・ラパス

月曜日(マンデー):真面目な長女。

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火曜日(チューズデー):自由だけど繊細なヒッピー。

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水曜日(ウェンズデー):トレーニング大好きな武闘派。

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木曜日(サースデー):子供の頃からルールを破って自分を貫いてきた。反抗的。

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金曜日(フライデー):コンピューターオタクで姉妹のブレーン的存在。

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土曜日(サタデー):セクシーで社交的な飲み会要員。

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日曜日(サンデー):しっかり者で姉妹の母親的存在。

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という、顔はそっくりだけど性格やキャラクター違う7人を、見事に演じ分けていましたねー。
一日に何人も演じ分けたり、それぞれの個性に合わせたアクションも覚えなくちゃならないので、かなり苦労したようです。

また、そんな1人7役を成立させるため、姉妹が揃うシーンではカット割りや代役、CGによる顔の合成などを駆使して、本当に7人の女優が存在するようなリアルな映像になってました。

物語を牽引する謎解きとサスペンス

マンデーが会社から帰らなかった翌日、状況を知るためにカレン・セットマンとして外出したチューズデーは児童分配局に捕まり、さらに自宅を児童分配局が襲撃。

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状況もわからないまま、生死をかけた戦いに放り込まれる彼女たちですが、やがて、彼女たちが7人姉妹と見抜いた誰かが、児童分配局に密告した事に確信を持ち、それぞれの得意分野を活かしながら、当局に自分たちを売った人間を探し始めるんですね。

アパートのドアマンや、同じ会社に務めるゲス野郎、IDチェックのためのゲートを守警備員などなど、見るからに怪しげな連中を相手に、少しづつ真実に近づいていく謎解きと、いつ児童分配局に襲われるか分からないサスペンス要素が、本作を引っ張る牽引力になっています。

いや、ぶっちゃけ中盤くらいで「ははーん、こいつが犯人だな」と予想はつくんですけど、そこから更にもうひと捻りあるのも面白かったです。

勧善懲悪ではない座りの悪さ

もう一つこの映画の特徴は、いわゆる100%の悪役がいないんですよね。
いや、一応ラスボス的な悪役はグレン・クローズ演じる権力者、ニコレット・ケイマン なんですけど、中盤でこの政策に心を痛めている彼女の姿が出てきてビックリするし、このシーンによって、その後の展開が非常に尻の座りの悪い感じになるんですよね。(褒めてます)

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やってることは非道いんだけど、それもこれも人類の未来を繋いでいかなければ…っていうリーダーとしての責任感ゆえだし、姉妹を売った犯人も追い詰めていく児童分配局も100%の悪役ではないんですね。

なので、現実にもし同じことが起こったら、ケイマンの事を責められるだろうかとか考えてしまい、物語が終わってもどこか釈然としない苦い後味が残るのです。

そういう意味で、どうにもスッキリしない映画ですが、その辺の意地の悪さも嫌いじゃないなーって思ったりしました。

まぁ、若干ご都合主義的な展開があったりもするんですが、そんなには気にならないし、物語も映像もヨーロッパ映画的な重厚さがあって個人的には好きな作品でしたねー!

興味のある方は是非!!

 

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