ぷらすです。
今年も残り僅かとなりました。
というわけで年末恒例、今年公開された作品の中で僕が個人的に気に入った作品ベスト10をランキング形式でご紹介しますよー!
ちなみに今年、僕が劇場やDVDで観た映画は新旧合わせて149本で、そのうち今年公開の映画は56本でした。
その前に
と、その前に2018年日本公開の作品ながら、諸々の事情で昨年中に観られず、今年に入ってから観た2018年作品のベスト10を先に発表します。
今年観た2018年公開作品ベスト10
何となく面白かったような?とうろ覚えの状態でベストテンに入れたんですが、感想を読み返してみると文句しか書いてなくてビックリw
実話を元に“伝記映画”ならぬ“伝奇映画”に仕立てたという発想が残ったのかも。
あと、一応ホラーなんだけど、僕の大好きな「お祓い映画」要素があったのが良かったのかな?
9位 ザ・プレデター
シュワちゃん主演のオリジナル版で、序盤で死ぬ兵士役だったショーン・ブラックが監督し、80年代テイストを織り込んでリブートした作品。
まぁ、色々批判もある作品ですけど、僕は「プレデター」自体には思い入れがないので普通に楽しく観れたんですよね。
あと、個人的にショーン・ブラック作品が好きなのかも。
8位 マッド・ダディ
ある日突然、大人たちが我が子を殺し始めるという映画です。
それだけの映画なんですけど、みんな大好きなニコラス・ケイジがノリノリで我が子を殺そうとする父親を演じてて、超面白かったんですよねーw
個人的にニコラス・ケイジって自分に合う役柄を履き違えてる感がいつもあって、そんな彼がビックリするくらい見事にハマってたのが、本作だと思うんですよね。
ニコラス・ケイジは絶対こっち側だと確信した作品です。
7位 止められるか、俺たちを
映画監督・若松孝二……というか、若松プロの伝記映画を、今や邦画界ナンバー1の人気監督、白石和彌が手がけた作品。
破天荒な若松プロに飛び込んだ実在の人物で、若くして亡くなった吉積めぐみの視点で1969年~71年という激動の時代を駆け抜けた若松プロに集まる若者たちを描いた作品です。
伝奇映画であるものの、いつの時代もクリエイター(を目指す人)が抱える普遍的な苦悩や、それらも含めた青春を群像劇として描いた作品でしたねー。
6位 バッド・ジーニアス 危険な天才たち
中国・韓国のカンニング騒動でSAT試験が無効になった事件をヒントに作られたタイ映画。
“カンニング”をエンタメにしたというので、おとぼけコメディーかと思いきや手に汗握るケイパー映画(チーム犯罪やスパイ映画など)になっててビックリ。
彼女と彼が行うのは、まさに人生を掛けたカンニングなんですよね。
5位 愛しのアイリーン
「宮本から君へ」などで知られる人気漫画家の新井英樹の同名漫画を、本作の熱烈なファンである吉田恵輔監督が実写化した日本映画。
主人公の岩男を演じるのは、原作とはルックが正反対の安田顕。
ところが、このヤスケンの鬼気迫る演技がホント素晴らしくて、どんどん物語に引き込まれていきましたねー。
4位 若おかみは小学生!
児童向け小説を原作にしたアニメ映画で公開前は完全にナメてたんですが、蓋を開けたら、ナメてた自分を殴ってやりたいくらい圧倒されてしまった作品。
ジブリ作品にも参加していた高坂希太郎監督が、児童向けアニメだからと子供だましな作劇や演出をするのではなく、子供たちに向けて本気で作っている超良質なアニメーション映画でした。ナメててサーセン!
3位 パッドマン 5億人の女性を救った男
「インド映画って、歌ったり踊ったりするんでしょー」という考えはもう古い。
今や、インド映画は世界を視野に入れ、数々の社会問題を作品の中に入れ込んだ社会派の作品が数多くあって、「バーフバリ」のような超エンタメ作品と肩を並べているんですね。
本作もインド国内に根強く残る女性差別を取り上げた作品で、ガツンと重い題材を軽妙に、しかし伝えるべきところはしっかりと描いた傑作でしたねー。
2位 万引き家族
日本映画界のトップランナーの一人、是枝裕和監督が手がけた貧困や児童虐待問題を扱った作品。カンヌ映画祭で最高賞であるパルムドール賞を受賞したことで話題になりましたね。
リリーフランキー、今は亡き樹木希林、安藤サクラ、松岡茉優など、演技派のキャストを揃えて「幸せとは」「家族とは」というテーマにストレートに迫る名作です!
1位 斬、
孤高のインディペンデント監督であり、ハリウッド俳優でもある塚本晋也監督の初時代劇。
「人はなぜ暴力を望み惹かれるのか」という、より根源的なテーマを掘り下げる一方、侍や剣豪をヒーローではなく“人殺し”として、日本刀(=武器)を“暴力装置”として意図的に描いた、ある意味でとても現代的な作品です。
維新の風が吹き荒れる激動の日本を背景にしつつ、それとは関係ない場所で起こる暴力の連鎖を、近年の塚本監督ならではの視点で描く傑作でしたねー。
というわけで、ここからは2019年公開作品の個人的ベスト10です!
2019年公開映画、個人的ベスト10
10位 キャプテン・マーベル
ご存知、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)シリーズ21作品目。
2017年公開のDCヒーロー映画「ワンダーウーマン」と同じテーマを扱っているものの、最初から人類を超越したワンダーウーマンとは違い、より等身大の、誰もが自分を重ねられるヒーローとして描かれています。
「キャプテン・マーベル」は本作がスタートなので、他のMCUを観たことがない人も安心して観られますよ。
9位 ハッピー・デス・デイ、ハッピー・デス・デイ2U
ビッチなヒロインが、終わらない一日に閉じ込められ、彼女を狙う殺人鬼に殺され続けるという「ループもの」です。
「~2U」は1作目の続編というより前後編の後編という感じなので、今回は2本まとめて9位にランクイン。
いわゆるスラッシャーホラーのパロディーで笑いをふんだんに取り入れながら、主人公が何度も死を繰り返しながら犯人を突き止めるというミステリー要素もあり、その過程で彼女が抱える悲しみを乗り越え成長する姿を描いた傑作コメディー。
また続編となる「~2U」では、1作目では明かされなかったループの秘密を回収していますよ。
最初は「なんだコイツ(・д・)チッ」と思っていたヒロインが、物語が進むほど可愛く魅力的に見えてくるんですよねー。
8位 シャザム!
マーベルコミックと並ぶ、アメコミの老舗DCコミックの古参ヒーローが待望の実写化。
孤児の少年が魔法使いにもらった力で無敵のヒーロー(大人)に変身するという、日本で言えば“魔女っ子もの”みたいなストーリーです。
最初はヒーロー(大人)に変身してビールを買ったり、やらかしや失敗を繰り返す主人公ですが、里親や同じく孤児の“兄弟たち”のために、真のヒーローへと成長していくわけですね。
見た目は違えど、その能力はほぼスーパーマンと互角というチートヒーローですが、スーパーマンにはない“ある能力”で、兄弟たちとチーム戦を繰り広げるところが見所。
7位 スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け
つい先日観てきたばかりの、SW続三部作完結編。
前作と合わせ賛否は真っ二つに分かれてますが、個人的には監督J・Jエイブラムスの頑張りに賞賛を送りたいですねー。
現在絶賛公開中なので内容には触れませんが、なんやかんや言っても劇場の大画面で観たほうがいい作品なのは間違いないです。
6位 クリード 炎の宿敵
まさかの「ロッキー4/炎の友情」34年越しの“続編”です!
ロッキーの盟友アポロの息子、クリードを主人公に据えた「クリード/チャンプを継ぐ男」公開の話を聞いた時は「そりゃないぜスタン」って思ったけど、蓋を開けたらこれが大傑作。そして大号泣。
その続編となる本作では、「ロッキー4」で試合中にアポロを殴り殺した旧ソ連のボクサードラゴの息子と、ロッキーの愛弟子でアポロの息子でもあるクリード、因縁の対決を描いています。
これには「いやいや、流石に2匹目のドジョウはいないぜスタン」と思ったけど、蓋を開けてみたら大・大傑作!そして大・号・泣!でしたよ!
ロッキーと共に人生を歩んできた人なら絶対観るべき1本!
5位 ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド
ご存知、クエンティン・タランティーノ監督最新作。
1969年を舞台に、落ち目のアクションスターとその専属スタントマンから見たハリウッドと、当時のヒッピーカルチャー、非業の最後を遂げた実在の女優シャロン・テートやチャールズ・マンソン率いるカルト集団などを散文的に描いていく。
落ち目なアクションスターのリック・ダルトンにレオナルド・ディカプリオ、彼専属スタントマンのクリフ・ブース役にブラッド・ピットなど豪華なキャスト陣も話題になりました。
内容を理解するためには若干のリテラシーが必要ではあるけど、まさにザ・タランティーノ映画という、時代の手触りまで再現してみせた作品ですよ!
4位 ヒックとドラゴン/聖地への冒険
2010年公開の「ヒックとドラゴン」からなる三部作完結編。
バイキングの少年ヒックと幻のドラゴントゥースの友情を通して、主人公ヒックの成長を描いてきた本シリーズ。
第1作の(日本のみ)成績が伸びなかったため、2作目はネット配信のみという憂き目にあったけど、完結編となる本作が劇場公開されて本当に良かった!
大画面で空を飛ぶヒックとトゥースの姿を観ると、それだけでグッときてしまいます。
現在絶賛公開中なので、この年末年始に親子で観に行くのがオススメですよー!
主人公が空を飛ぶ映画は大体名作!
3位 ジョーカー
スーパーマンと並ぶDCコミックの看板ヒーロー「バットマン」の宿敵で、多分世界一有名な悪役でもあるジョーカー初の単独映画。
ジョーカー誕生の物語……という事になってますが、決して「ダークナイト」的ど派手な作品ではないしバットマンも出てきません。
むしろトッド・フィリップス監督が本作でやりたかったのは、「タクシードライバー」などのアメリカン・ニューシネマや、「狼よさらば」など観客の倫理観を揺さぶるクライム映画で、ヒーローコミックを原作にしたのはあくまで作りたい作品を作るための手段なんですよね。
にも関わらず、この映画はちゃんと“ジョーカーの物語”としてもしっかり成立してるのが凄いし、何と言っても主演のホアキン・フェニックスの鬼気迫る演技には誰もが魅了されてしまうのではないでしょうか。
2位 アベンジャーズ/エンドゲーム
いや、僕的には実質1位……ってうかむしろ、オールタイムベストですよ?
ただ、これまでMCU作品を1本も観たことがない人が本作だけを観てもチンプンカンプンだろうし、ベスト10に入れるかも迷ったんですけどね。
でも、それを言い出したらSWや、続編をも入れられなくなっちゃいますしね。
とはいえ、単純に映画として観ても、これだけの人数が登場する作品を観客に混乱させることなくさばきながら、物語に引き込んでいくルッソ兄弟の手腕は本当に見事だったし、MCU1作目の「アイアンマン」から前作までの伏線も見事に回収。
その上で、ファーストアベンジャーズに花道を用意して、ほぼ全ての観客を納得、感動させたのは映画史的に見ても、他に類を見ない「偉業」と言わざるを得ないんじゃないでしょうか。
1位 スパイダーマン:スパイダーバース
というわけで、僕の個人的今年の第1位は「スパイダーマン:スパイダーバース」に決定です!☆拍手!!(゚∇゚ノノ\☆(゚∇゚ノノ\☆(゚∇゚ノノ\喝采!!☆
最初は「ここにきてソニー版スパイダーマン? しかもアニメ~?」って思ったんですが、予告編を見た瞬間、「これ、絶対面白い!」と確信。
実際に観たら、そんな僕の予想をはるかに超えた面白さでしたねー。
そんな本作で制作総指揮を務めるのは、「くもりときどきミートボール」(2009)や「21ジャンプストリート」(2012)などの監督・脚本を務めたフィル・ロード&クリス・ミラー。
彼らが制作した「レゴバットマン ザ・ムービー」(2017)を観れば明らかですが、この2人、かなりガチのアメコミオタクでしてね。
そんな彼らがなぜ「スパイダーマン」をわざわざアニメで作ったかと言えば、本作が「アニメでしか表現出来ない作品だったから」なんですよ!
その上で、スパイダーマンというヒーローが抱える“本質”を完璧に描き切る読解力や、何者でもないごく普通の少年が1人のヒーローになるまでという、普遍的な成長譚を軽妙な語り口、しかし、コメディーに走りすぎない絶妙のバランス感覚で描いてみせたのです。
ソニーさんは今後、ソニー版スパイダーマンを全部この2人に任せればいいと思います。いやマジで。
というわけで、今年公開された作品の個人的ベスト10でした。
「お前のランキング、アメコミ映画ばっかやないかーい!(。・д・)ノ)´Д`)ビシッ」というツッコミが聞こえてきますが、仕方ないじゃない。
だって、ボンクラだもの。
ちなみに、惜しくも今年ベスト10に入らなかった作品は以下の通り。
(順不同)
“僕の”ランキングからは漏れてしまいましたが、どの作品も面白いし見ごたえのある作品ばかりなので、機会があれば是非。
今回ご紹介した作品の多くは、すでにレンタルDVDやネットで配信されてると思うので、年末年始にゆっくり映画でも観て過ごそうかという時の、参考になれば幸いです!
ではでは、良いお年をー!(´∀`)ノ
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